2007.04.12

<オオシマザクラ>(大島桜) バラ科
学名 Prunus lannesiana
春らしいよいお天気が続きます。銀閣寺の哲学の道は桜の名所。今も桜が美しく咲いていて、淡ピンクの花びらが舞う小径となっています。舞い落ちた花びらが、疏水の水の流れに乗ってゆったり動いていく風情は、眺めているとつい時の経つのを忘れてしまいます。

法然院をめざして歩いていくと、ソメイヨシノよりひときわ白い“オオシマザクラ”が随所に見られます。これは画家の橋本関雪夫人が寄贈したもので、「関雪桜」とも呼ばれています。開花と同時に芽吹く若葉の色が美しく、他の桜より一回り大きな葉になります。塩漬けにされた葉は桜餅に使われることで有名で、伊豆大島でそのほとんどが作られているそうです。ビニール製の葉で巻いた桜餅もありますが、やはり塩漬けの葉で包んだ方が嬉しいものです。私の場合、塩漬けだからこその香りある葉っぱごと、いただいてしまいます。白い花びらは、ほのかなよい香りがします。
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今日は、新年度登園2日目を迎えました。9時前になると、一段一段お山の石段を上り各グループが到着します。年中長のお兄さんお姉さんに手をひかれ各お部屋に入ります。
昨年度、日によっては少し心許ない朝があった年長児Nちゃんが、淡々と新入園の妹をお部屋まで誘導してきます。
「また、帰りに迎えに来るからね!」と言って、円らな瞳の妹にタッチをしたら自分のクラスに向かっていきました。その颯爽とした姿には、昨年度のNちゃんを思いだしてつい微笑ましい笑いがこみ上げてきます。一方、その姉の後ろ姿を信頼の眼差しで見送る妹を見ていると、Nちゃんの年長クラスになった自意識と、妹を確実に送り届ける使命の芽生えを改めて感じ、今度は胸が熱くなる思いがしました。
今は、お母さまとご一緒に登園のお子さんも、一日ずつ先生,お部屋に慣れられ楽しく安心の日々を重ねていただけたらと思います。近いいつの日にか、「いってきま-す」とグループの列へ一人立ちされる風景を想い、今一日ずつを大切に、貴重な思い出を刻んで頂きますようお願いします。
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本日は、園内通信「お知らせ5」をお持ち帰りいただきました。
内容は、
◇ 保育袋・諸費用袋について
◇ 住所変更届について(住所変更届付き)
◇ お誕生絵本について
◇ 落とし物のお知らせ
2007.04.11

<ソメイヨシノ>(染井吉野) バラ科
学名 Prunus Yedoensis
5弁のピンクの花びらのソメイヨシノは、身近で私たちが一番よく見かける桜。オオシマザクラとエドヒガンの雑種と考えられています。江戸時代末期頃に、東京の染井(現在の駒込)から日本全国に広まりました。
実は、開花したての花びらの中は、とてもパウダリーな桜独特の芳香があります。以前、桜の香りの入浴剤を試してみて、本当にこんな香りがするのかしら?と思ったことがありましたが、やはりその通りのとてもよい香りなのです。静かな夜に桜の木の下を通った時、素晴らしい芳香が辺りに漂っていて感激したことがありました。
ミツバチや虫も桜の花にはやってきますが、ヒヨドリやメジロなどの鳥も桜の花が大好きです。花びらの中の萼筒(がくとう)の底にたまった蜜がお目当てで、長いくちばしを入れて蜜を吸います。でも、スズメはくちばしが短いので、中の蜜が上手く吸えません。それで、萼筒(がくとう)をくちばしで切ってしまいます。桜が咲き始めた頃にポトンと花ごと落ちているのは、鳥の仕業なのかも知れませんね。桜の花ごと縦に半分に割いて、下を少し舐めてみたら、確かに甘いお味がしますよ。
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本日は、園内通信「お知らせ4」をお持ち帰りいただきました。
内容は、
◇ 「連絡カード」のご使用について
◇ 幼稚園児のための総合保障制度ご加入のご案内(新入園児対象)
◇ 送りグループ変更について
◇ 課外教室について
2007.04.10

<枝垂桜>(しだれざくら) バラ科
学名 Prunus pendula
(Prunus サクラ属,pendula つり下がる)
いま、お山は桜が満開です。先代園長一郎先生の幼少の頃には、桜の木がお庭を埋め尽くすように植わっていて、「春には所狭しと咲き誇っていたんだよ」という話を聞いたことがあります。今から数年前に園庭に仲間入りしたお砂場横の“しだれ桜”も、この春から5年目に入ります。この4月に入ってから、お庭の先輩桜たちから少し遅れて咲き出し、今満開を迎えています。まだまだ幼木ですが、春には毎年、子どもたちを見守るように咲いてくれています。
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昨日の在園児さん始業式、続いて本日は新入園児さんの入園式が、両日晴天のもと無事終了致しました。早くも最高学年の年長児になった月ぐみさん、園生活を1年経た年中児のゆきぐみ,ほしぐみさんが、本日入園したばかりの小さい組さんの手を引いて、明日から歩いての送り迎えがスタートします。幸いなことに、今週はよいお天気が暫く続くようです。
「明日から幼稚園に行けるのを、とても楽しみにしているんですよ」と仰る方や、「明日は無事に行けるかしら」とご心配な方もありますが、みんなワクワク、ドキドキの気持ちに違いありません。私たちも、少しずつ幼稚園が楽しく大好きな場所になってもらえるように、また、安心してお母さまがお子さんをお寄越し下さいますように日々努力していきたいと思います。
2007.03.16

<ハクモクレン>(白木蓮) モクレン科 モクレン属
学名 Magnoria denudata
原産 中国
園庭のハクモクレンのつぼみが膨らんできた。卵形で真っ白なので、青空にとてもよく映える。ヨーロッパではマグノリア(学名)と呼ばれており、その名は18世紀のフランスの植物学者「Magnol」氏の名前が由来である。花には芳香があり、お昼間は半開きに開花し、夜には花びらを閉じる。
このお山の石段を上る途中に、大きなモクレンの木がもう一本ありますが、それは紫色の花びらの紫木蓮(シモクレン)。毎年4月に入ってから山ほどの花が咲きます。花が満開になった数年前の春、この山の上までモクレンを捜して上って来られた方がありました。「白川通りでバスに乗っていたところ、東の山の方を見ると大きなモクレンが見えたので、思わずバスを下りて見に来たのです」とのことでした。それは、ちょうど今日のような春の陽射しが嬉しく思える午後のことでした。その方の、春の自然を喜ばれるお気持ちは勿論共感するのですが、私が何より不思議に思ったのは、私自身がその時「モクレンの写真」を本の中に見ていたことでした。共にお仕事をしていた、りょうま先生,たろう先生とともに、思わず顔を見合わせたのを懐かしく思い出します。
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本日は、2部式で3学期終了式を行いました。お母さま方に見守られつつ入場する、年少児,年中児さんの会場入場の姿を見ながら、この1年間の一人一人の確かな成長を思い浮かべ心から嬉しく思いました。春から初めて幼稚園に来られる小さい組さんをお迎えすることで、また更に、お兄さんお姉さんに成長される4月を楽しみにしたいと思います。
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本日は、園内通信「お知らせ91」,平成19年度年間行事予定表をお持ち帰りいただきました。
内容は、
◇ 平成19年度1学期始業式の要領
◇ 新年度新クラスのお知らせ
・保育用品追加注文の申込用紙付き
2007.03.15

<ミモザ>(銀葉アカシア) マメ科 オトギリソウ属
学名 Acacia baileyana
樹高 5~15m
2月終わり~3月一杯にかけて咲く、レモンイエローの花。そう言えば、ミモザのことを知ったのは小学生の頃です。
お風呂の中で、『このシャンプーは南フランスに咲くミモザの香りで・・・』と説明のついた容器の裏ラベルを読みながら、こんなに素敵な香りの花はどんな花だろう?とずっと憧れていたのでした。
南フランスでは、春の代名詞となるほどいたるところで黄色い花が咲き誇り、ボルム・レ・ミモザ市では春の到来を喜ぶ「ミモザ祭り」が行われます。ミモザの花で飾られたパレードがあり、町はミモザ一色となります。花は砂糖漬けにされ、ケーキのトッピングなどに使えます。一度試しましたが、なぜかとても固いのです。葉は食用、花からは精油が作られています。

本日、あるお母さまから届けられたお手製アレンジメントの素敵な花。
とっても色鮮やかで辺りがぱっと明るくなりました。感激です。あらっ、ミモザも!
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今日は、年長クラスのお別れ会にお邪魔しました。一人ずつ袋詰めされたお菓子をいただきながら、ゆみ先生,のりこ先生お手製の、紙芝居大に作られた思い出のアルバムを見ました。みんな一緒に過ごしてきたこの一年を、大切に振り返る時間でした。最後の生活発表会で演じた“うさぎのゆうびんや”のページでは、流れてきた音楽とともに先生たちがダンス、そして子どもたち全員が手拍子で楽しみました。一番最後は、子どもたちのリクエストで決まった大好きな映画「ミッキーの大時計」「力たろう」の2本を園長先生に見せてもらいました。一人一人がそれぞれに思い出を噛みしめながら過ごした、あっという間のひと時でした。
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本日は、園内通信「お知らせ90」,歯科検診報告書(年長児のみ)をお持ち帰りいただきました。
内容は、
◇ 書道教室作品展のお知らせ
◇ 諸連絡
◇ 退園・転居の方のお知らせ
◇ 住所変更のお知らせ
◇ 絵本カードについて
◇ 山の下の駐車について
2007.03.14

<ノグルミの果実> クルミ科 ノグルミ属
学名 Platycarya strobilacea
別名 ノブノキ
ノグルミは、本州,四国,九州に分布する木。樹高は、5~10m。6,7月頃、しっぽのように細長い雄花雌花を咲かせ、秋には果実が軸ごと落下してくる。葉はクヌギの葉に似て細長く、縁に細かな鋸歯(きょし)がある。チクチクして可愛いこの実を、二つだけ拾った。長さ3~4㎝。
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園庭のハクモクレンのつぼみが膨らんできました。青空の下、いつもと変わらず元気に登園してきた子どもたち。にこにこ笑顔でやってきて、颯爽と園内を走り抜けていく。また、一歩一歩を噛みしめるように、静かに辺りを見回しながら歩いてくる女の子もいる。
「せんせーい」と抱きついてきたのは、週末卒園式を迎えるMちゃん。3年間も通ってきたこのお山の道も、あと残りわずかになりました。あしたもきっと、晴れますように・・。
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本日は、園内通信「お知らせ89」をお持ち帰りいただきました。(年長児のみ)
内容は、
◇ 卒園式のご案内
日 時 3月17日(土) 10時~
会 場 第3園舎
2007.03.09

<多分!フランスカイガンショウの松ぼっくり>
<お尻からみた松ぼっくり>
果鱗が渦のように整っていてきれい
これはフランス産松ぼっくり。セーヌ河を隔ててエッフェル塔の真向かい、シャイヨ宮(パリ博の際建築)横のベンチに腰掛けたときに気づいて拾ったもの。フランスカイガンショウ(フランス海岸松)は、ナポレオンがはじめフランス南西部の海岸に防風林として植えたのが始まりだそうです。そう言えば、すぐ隣は「海洋博物館」でした。そして、もしこれが海岸松だとすると、なんと!あの、カプラの木の松ぼっくりということになります。カプラは、無農薬で防腐剤やニスを一切使わないフランスの海洋松だけを使って作られていることはよく知られたお話。そう考えると、たった一個の松ぼっくりを見ても、何だか心が弾んでしまいます。そうか、カプラの松ぼっくりだったんだーって!
『カプラあそび』
今日午前中に、未就園の可愛いご兄弟が見学のために来園されました。近くにお引っ越しをして来られるとのこと。親子が年少児クラスとお庭見学をされるまでの暫くの間、“カプラ”を使って長い道路や高い塔を作って一緒に遊びました。初めての小さなお子さんでも、結構の時間を集中して遊べるカプラは、確かによく考えられた優れ物の積み木です。
そして午後。今年度最終となった放課後のカプラ教室は、36名の大賑わいでした。数人のグループになって、また一人で、着々と積み木に取り組んでいる姿はみんな真剣なもの。私は年少児のAちゃんと一緒に、ハートのお風呂を作りました。お風呂が出来上がると、Aちゃんは「ザザー」と中にお湯(これもカプラ)を入れていました。
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本日は、園内通信「お知らせ88」をお持ち帰りいただきました。
内容は、
◇ クラスお別れ会(木)に使用するお菓子について
◇ 3学期終了式について
◇ 体操服などのご注文について
◇ 春休みについて
◇ 今月の絵本貸し出しについて
◇ 3学期生活発表会写真のお持ち帰りについて
◇ その他