2007.03.02

<ダイオウショウ,コメツガの松ぼっくり> ダイオウショウ(大王松) 別名 ダイオウマツ
学名 Pinus palustris
原産 アメリカ東南部
高さ20㎝もある大きな松ぼっくりは、3葉松の「ダイオウショウ」のもの。近所を歩いていた時に、卒園児さんのお祖母さまが「珍しいわよ」と下さいました。確か、修学院離宮の松と仰っていた記憶があります。私が今までみた中で最大級の松ぼっくりでしたので、思わず驚きの声をあげてしまいました。
クロマツは2葉,ゴヨウマツは5葉ですが、このダイオウショウは3葉で、葉の長さは何と20㎝~60㎝もあります。日本には明治末期に入ってきて、東北以南の各地で庭木などとして植えられているようですが、この松ぼっくりが木からぶら下がっている様子はお目にかかったことがありません。
写真の下に転がっているのは、「コメツガ」の松ぼっくり。よく見かける、アカマツやクロマツの松ぼっくりなどよりはるかに小さく1.5㎝~2.5㎝ほどしかありません。このお山の奥で拾ったかなあ、御所で拾ったのだったかなあ、失念してしまいました。とても愛らしい松ぼっくりです。
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昨日、本日で、3学期生活発表会が無事終了しました。どのクラスのどのお子さんも、約1ヶ月間に渡る取り組みの過程でまた一段と成長されたご様子を、ご家族の皆さまには大きな感動とともにご覧いただけたことと思います。舞台上の子どもたちも、温かな手拍子,拍手を何より嬉しく受け止め、更に力のこもった今までで一番素晴らしい発表をされました。
春に花を咲かせるために、冬の間も休む間もなく力を蓄えている桜の木ように、日々の繰り返しで蓄積してきた力がなければ素晴らしい成果に至ることは困難でしょう。子どもたちは、毎日力を抜くことなく全力で園生活を過ごしておられます。自然の生き物にとっても養分や水分の補給が不可欠なように、力の限り活動して帰宅されたお子さんは、今度はご家庭がしっかりと受け止め愛情を注がれることで再び明日への力を充電されます。そしてまた、元気一杯の笑顔で登園する子どもたちを迎えながら、ご家庭の強力なバックアップ体制をとても心強く思います。これからも保護者の皆さまとともに、子どもたちの成長を、あせらず、じっくり見守り、楽しみに待つ日々を大切にしたいと思います。
2007.02.23

<メタセコイアの松ぼっくり> ↑ 大きさ 直径2~2.5㎝くらい
スギ科メタセコイア属
学名 Metasequoia glyptostroboides
和名 アケボノスギ
これは、ここのお山の一番大きな木「メタセコイア」の松ぼっくり。春には花が芽吹き、秋には緑色の松ぼっくりがだんだん大きく膨らみ、2個セットでよく落ちてきます。10月,11月、やがて茶色に熟すと果鱗が割れてすきまからタネがこぼれ落ち、その頃、葉は褐色がかったオレンジ色に染まります。
この木をあちこちで見かける度に、大きな樹形の美しさは勿論、恐竜時代からの歴史を思わせるロマンチックな木だなあと思います。この種の原生種の「セコイア」は、今から1億9500万年前の中生代ジュラ紀~新生代第三紀に繁栄し北半球の各地で湿地林をつくって北極圏まで勢力を広げていたようです。現代では、化石だけしか残らない絶滅種と考えられていたところ、1940年代に日本の学者(三木茂博士)が原生種にほぼ近いメタセコイア(メタ=ギリシャ語/あとの,少し変わった)を日本で発見,学名登録し、また、その数年後には絶滅したと考えられていた原生種セコイアが中国で発見されました。化石に見られる特徴そのものが確認されたことから、この木は『生きた化石』と呼ばれるようになりました。
中国から日本へは100本の苗木が送られ、挿し木で増やした苗が日本各地の学校や公園に植林されたということです。因みに、このお山の種類は、葉の形(対生)と紅葉することから、日本自生の「メタセコイア」の種類のようです。
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今日は、年中両クラスが、発表会に向けて取り組んできたリズム演奏を、第3園舎の舞台を使い試みた日でした。始まりのお歌では、一つずつの言葉を大切にしながら、最後まで戸惑うことなく大きな声で歌いました。リズム演奏は、お休みのお子さんの分もフォローしながら、それぞれの受け持ち部分を大切に奏で、クラス一つになって力を発揮できたと思います。
このリズムバンドの練習を開始する前に、両クラスを訪問したのは1月末のことでした。子どもたちが馴染みのある曲でタンバリンを使ってリズム打ちを行い、そして一人一人の受け持ち楽器が決まりました。この2月の取り組みの期間は、いろいろな楽器の音の合間に大きな大太鼓の音が、“ボ~ン、ボ~ン”とお山を響き渡っていました。
分からないところがあれば何度も繰り返し練習したり、自信がない時には先生やお友だちに励まされて頑張り、不安が笑顔にかわったこともあったでしょう。今日の子どもたちのピンと伸びた姿勢からは、この1ヶ月間にそんな幾つもを乗り越えてきた自信と成長が感じられ心から嬉しく思いました。
いよいよ来週は、ビデオ撮影日に続き、大好きなお母さんに見ていただける発表会がやってきます。十分に体に気をつけて、全員が舞台で集えることを祈っています。
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本日は、園内通信「お知らせ84」をお持ち帰りいただきました。
内容は、
◇ 3学期生活発表会日時のご案内
でした。
2007.02.21

<おいしそうな?松ぼっくり> 別名 ヨーロッパトウヒ,オウシュウトウヒ
学名 Picea abies マツ科トウヒ属
原産地 ヨーロッパ
<友人から届けられたドイツトウヒの幼木>
モミ類の松ぼっくりは木に上向きにつきますが、トウヒの種類は下向きにぶら下がります。松ぼっくりが熟すと緑色からだんだん明るい褐色になり果鱗が開きます。写真は、数年前にフィレンツェ(伊)の山手を歩いていて思わず拾ったものですが、原産地では高さ50~70メートル,直径2メートルの大木になり、街路樹,公園樹,クリスマスツリーに利用されています。また、建築材やピアノの鍵盤,バイオリンなど弦楽器の素材にも使われています。鳩時計についている重りは、この松ぼっくりを模したもの。
よく似た木に、モミの木,ツガの木などがありますが、ドイツトウヒはヨーロッパでは森林を構成する代表的な木として周知で、特に、ドイツのシュヴァルツヴァルトで有名です。
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本日は、年長児月ぐみクラスの卒園記念のビデオ撮影を行いました。よいお天気にも恵まれ、有り難いことに両クラスとも全員が元気に集うことができ、園歌、続いて子どもたちのリクエストで決まった大好きな歌「カレンダーマーチ」「青い空に絵をかこう」をそれぞれ歌いあげました。
この1年を思い浮かべつつピアノ伴奏をしながら、後ろから響いてくる子どもたちの凛々しく大きな声、まさに天井を突き抜けるくらいの迫力いっぱいの合唱を賛美したい気持ちでいっぱいになりました。
早すぎるくらいに毎日が過ぎていきますが、どの学年も学期末を迎え、一人一人が自信をしっかりと蓄えておられることを折々に確信し、何より嬉しく思っています。
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本日は、園内通信「お知らせ83」をお持ち帰りいただきました。
内容は、
◇ 3学期生活発表会 ビデオ撮影日,保護者鑑賞日・服装について
◇ 今月末お帳面のお預かりについて
◇ パンフレットお持ち帰りについて
◇ ひなあられ持ち帰りについて
2007.02.16

<バラの花のような松ぼっくり> “ ヒマラヤスギ”・・・マツ科 ヒマラヤスギ属
原産国 アフガニスタン,インド,ヒマラヤ,ネパール
学 名 Cedrus deodara
これは、北白川小学校の校庭で、1月ふれあいサタデーの帰りに拾った松ぼっくり。年中児のYちゃんが見つけて教えてくれました。小学校の大きなクスノキの北側にある、もっと大きな“ヒマラヤスギ”のてっぺんから落ちてきたものです。木を見上げると、高いところにまだぶら下がっているのが見えました。今までに、いろいろな松ぼっくりに出会いましたが、こんなバラの花のように愛らしいのは初めてです。これもまたコレクションの仲間入りに!
この松ぼっくりの完全形はもっと大きいのですが、果鱗がぱらぱらと半分ほど落ちてしまい、残ったてっぺんがバラの形で落ちてきます。
ヒマラヤスギは、枝葉に強い香りがあって原産地ヒマラヤでは神聖な木とされています。仲間のレバノンスギも神聖視され、古代エジプトではその樹脂を防腐剤としてミイラづくりに使ったそうです。
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本日は、年中児1クラスのお歌・リズムバンド練習を覗いてきました。お歌は、『さあ冒険だ』と言うタイトル通り、全員の大きな声がまるで冒険に誘ってくれているかのように心に響いてきて、胸がいっぱいになりました。リズムバンドは、指揮者さんを中心に、先生はピアノ、子どもたちは大太鼓小太鼓シンバルなど、大きな音の出る楽器が各所のポイントに堂々と音を出し、またトライアングル,スズ,ウッドブロック,タンバリンが、よく覚えられたなあ!と感心するほど各リズムをきっちりと奏でており、まさにクラス一つになっての作品の出来上がりを垣間見るひとときでした。
一人一人がドキドキする不安な気持ちを、毎日の練習の積み重ねで確かに克服しています。3月発表会に向かう子どもたちのストレートな度胸と力が、我がことのように誇らしく思えてくる幸せな時間でした。
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本日は、園内通信「お知らせ82」をお持ち帰りいただきました。
内容は、
◇ つき組ビデオ撮影について
◇ 名簿関連の変更について
◇ 卒園アルバム代について
◇ 実習生のご紹介
◇ 左京地区親善バレーボール大会の結果のお知らせ
◇ 第5グループ通園路付近の工事のお知らせ
以上でした。
2007.02.06

<ヒメツルソバ(姫蔓蕎麦)> 別名ポリゴナム タデ科 花期5月~1月頃
ヒマラヤ原産 学名Polygonum capitatum
昨日の、強く健気に生きている「ロゼット葉」につづき、今日は、お山の中腹や麓の石垣の辺りに、いつも元気に咲いている小さな可憐な花のご紹介です。よく見ると淡いピンクのポンポン状の花が、芝のように這うように咲いています。お庭のグランドカバーに使用されることもありますし、しゃれたお花屋さんに「ポリゴナム」と書いて置かれていたのを見かけたこともあります。
小さな鉢植えにしてテーブルの隅に置くと、ハーブの花の一種のように楽しめるかも知れません。
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本日は、園内通信「お知らせ81」をお持ち帰りいただきました。
内容は、
◇ 第8回ふれあいサタデー “親子大文字登山” のご案内です。
申込は15日(木)まで。奮ってのご参加お待ちしております。
2007.02.05

<タンポポのロゼット>
今日のお山周辺は、春先のような温かな陽射しに包まれた一日でした。山の木々も春の準備を急いでいるかのように、いろいろな芽吹きが見られます。
ロゼットというのは、本来はバラの花びらの形・咲き方の一種類(ロゼット咲き)を意味する言葉ですが、上の写真のロゼット葉は、冬の時期に植物の葉が地面にはりついた状態をいいます。寒い季節には、葉を広げて太陽を体いっぱい浴びて、寒さ,風から地中の根を守っています。たとえ、葉を刈り取られるダメージを受けても、根に蓄積した栄養分で葉を再生する力を備えています。寒さを凌ぐための家も暖房器具もない自然の中で、たくましく生き延びようとする自然植物の智恵には、驚くものがあります。
路地を歩いていると、電柱の陰やコンクリートの隙間など、こんな所に・・という場所に発見できる、“ロゼット探し”もなかなか楽しいものです。オオバコ,ヒメジオン,アザミなど、きっといろいろな種類のロゼットが目に入りますよ。親子で“ロゼット探し”の楽しいお散歩はいかがですか!
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本日は、園内通信「お知らせ80」をお持ち帰りいただきました。
内容は、
◇ 大文字登山(年長児)の日程変更のお知らせ
◇ PHP推薦図書についてのご案内
◇ 左京地区親善バレーボール大会のお知らせ
以上でした。
2007.01.31

<水仙> 彼岸花科 学名Narcissus tazetta var.chinensis
開花時期 12月~2月頃
この時季になると、お山のいつも決まった場所に咲く早咲き系の「日本水仙」。香りが大変素晴らしくうっとりするほどで、切り花にするととても長持ちします。学名のナルキッソスは、ギリシャ神話に出てくる美少年の名前で有名。“ナルシスト”の語源。
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色とりどりのお手紙がいっぱい! お返しのお手紙
しろやぎさんから おてがみついた
くろやぎさんたら よまずにたべた
しかたがないので おてがみかいた
さっきのてがみの ごようじ なあに・・・
お手紙と言うと、幼稚園の時に覚えたこの歌を思い出しますが、今月1月中の園内は、郵便ごっこで大賑わいでした。登園したら一番に、お友だちから、そして先生から、お返事のお手紙が届いているかどうかを自分専用のお手紙ボックスを見て確認するのがお楽しみだったのではないでしょうか。園長室にも過去にないくらいのお手紙が子どもたちから届けられ、とても嬉しい毎日でした。とりどりの色画用紙に描かれた力作の絵や、心温まる言葉に胸が熱くなる思いでした。やぎさんのように、「よまずにたべる・・」なんてとんでもない、一枚一枚大切に重ねて宝物にしたいと思います。
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本日は、園内通信「お知らせ79」をお持ち帰りいただきました。
内容は、
◇ 節分の豆まきをします 2月2日(金) 「やさしい鬼さんが来てくれるかな?」
◇ おやまのミニミニ幼稚園のご案内(未就園児さんとそのご家族対象)
・2月3日(土) “ようちえんごっこをしよう!”(体験保育)
・3月3日(土) “ようちえんまであるこう!”(体験登園)
*いずれも、AM10:00~11:00開催です。詳しくはお問い合わせ下さい。
奮ってのご参加お待ちしています。
◇ 小学校入学説明会及び半日入学の日のお帰りについて
◇ 第44回かいが展(京都府私立幼稚園連盟主催)のご案内
◇ 園児住所変更のお知らせ
以上でした。
2007.01.29

<リュウノヒゲ> 和名 ジャノヒゲ スズラン科(ユリ科) ジャノヒゲ属
原産地 日本,中国 学名Ophiopogon japonicus
お山をゆっくり上っていたら、細い葉の間からチラリと見えたのは“リュウノヒゲ゜”の実。1株に20枚ほどの細い葉が生えて庭園では芝生のようにして使われるが、これは斜面に自生していたもの。地下茎でどんどん増えている様子。初夏に薄紫色の小さな花をつけ、秋~冬に青い果実がなる。
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本日は、園内通信「お知らせ78」をお持ち帰りいただきました。
内容は、
◇ 過日、第7回ふれあいサタデー“鉄棒であそぼう”に関すること
・体育館内の落とし物 2品
・ミズノ製キッズシューズのご注文取り扱いについて
◇ 就園奨励費に関すること
◇ 「遺稿集」「この道50年について」
◇ 「山びこクラブ」のご案内
日時 2月9日(金) 4時~5時半
場所 幼稚園園庭
対象 小学生
内容 どろじゅん・竹馬であそぼう!
*奮ってのご参加お待ちしています。
2007.01.25

<チェッカーベリー> ツツジ科 学名Caultheria procumbens 原産地 アメリカ東北部
英名Checker berry 和名ヒメコウジ
夏にベル状の白い花が咲き、秋から春に赤い実が楽しめる。地植えにすると横に広がりグランドカバーにできる。葉は、実はアロマテラピーの精油(ウィンターグリーン)として使われるように、メントール系のすっきりした香り。オイルは主に筋肉痛などのマッサージに使われる。
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いよいよ、各学年が今年度の最後の3月生活発表会に向けて、年長児は劇,年中児はリズムバンド,年少児はお遊戯の練習をはじめつつあります。配役や受け持ちの楽器が決まり、その発表がありました。自分の受け持ちを大切にしっかりと守り、クラスで過ごす日々の積み重ねが先の大きな成果につながるようにと願っています。
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本日は、園内通信「お知らせ77」をお持ち帰りいただきました。
内容は、
◇ 昨日の保護者会のまとめ
・卒園までのスケジュール
・3学期生活発表会における劇の練習について(年長)
・ 〃 の発表について(年少,年中)
◇ 卒園記念品について
◇ 第7回ふれあいサタデー「鉄棒遊び」をお申し込みのお子さんの上靴持ち帰りについて
◇ 京都映画センター「名作おやこ映画会」チケットお持ち帰りのこと