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2014.01.21

1月21日(火) / 南天(ナンテン)の実・庭の賑わい~おかたづけの鐘

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    <南天(ナンテン)の果実>
 メギ科  原産地 日本,中国,インド
 学 名  Nandina domestica Thunb.

夏に白い花をつけ、冬の今、真っ赤な実をたわわにつけているナンテンの実。
千両(センリョウ)、万両(マンリョウ)がお山の中でもたくさんの実をつけていますが、ナンテンは特に鳥が大好きです。葉先にぶら下がりながらも実を食べる様子をよく目にします。
この写真のナンテンは、「鳥が大好物だから庭のあちこちに種がおちて今年は山ほど実がなったから・・」と母がお飾り用にくれたもの。ナンテンは実を楽しむものでしょうね。

現在日本に自生しているナンテンは、平安時代に弘法大師が唐から持ち帰り、やがて日本中に庭木として広まっていったそうです。乾燥させた実には「南天のどあめ」にも含まれる「o-メチルドメスチシン」を多く含み咳止め成分を持つことも確認されています。
また「難を転じて福となす~」縁起ものの木としても親しまれています。私の母は、お赤飯を炊くと冷めた頃にいつも庭のナンテンの葉を上に飾っていました。それを子ども心ながら、綺麗だなあと思って眺めていたものです。綺麗なだけでなく、ナンテンの葉には「ナンニジン」という成分が含まれ、お赤飯の腐敗を抑えてくれる効果もあるそうです。
また「悪い夢を見たら床に南天を活けると悪夢が消え、枕の下に南天の葉を敷くと悪い夢を見ない」という言い伝えもあるのだとか・・。

観賞用、咳止め、殺菌効果、おまじない、庭木用、子ども達のつくる雪だるまの目^^)・・・と、赤い実のなる万能のナンテンに、寒く冷たい冬の間は有り難く肖(あやか)ろうかと思います。
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「本日のお庭」
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 先生 『にーんじゃにんじゃ』 子どもたち 『にんにん』
 先生 『にんぽう かくれみののじゅつ~~~』
いっせいに庭のあちこちに隠れにいく子ども達。園舎の横、収納庫まわりなど、小さな忍者たちがとても楽しそうな外あそび(*^_^*)。
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「ひみつの庭」につづく森の中「ひみつの森」へ朝からでかけて遊んできた年長児。続いて「ひみつの庭」で冬の自然を見つけていました。みんなでつくった雪だるまが庭のチェアの上に残っていたり、雪解けあとの冬の庭を観察します。雪がまだあったよ、と見せてくれるAちゃん。
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「ほらっ」と見つけた落ち葉を手にしたRちゃん。『ちゃいろとみどりがはんぶんずつのはっぱ、きれいでしょう』と説明してくれます。
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今日は「ママの日」でしたがさすがこの1月の寒空、今日は大寒。お母さま方はお休みでした。レギュラーのお母さまもお風邪とのこと、どうかお大事になさってください。ぽかぽかと太陽が温かいとよいのですが・・。
ゆっくりと「ひみつの庭」の入口前の植え込みを小さな熊手を使ってお掃除していたところ、落ち葉集めの作業が気に入ったようでお庭あそびの子ども達が、ミニ熊手で、また素手で落ち葉ひろいのお手伝いをしてくれました。
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「ほら、ゆきがまだあったよー」と見つけたYくん。子ども達の声が園庭、ひみつの庭に響きます。そこへ・・・
『リンリンリンリーン~~、リンリンリンリーン』と軽やかな鐘の音が響きました。これが鳴ったらお庭遊びのおかたづけの合図です。
以前は先生が大きな声で「おかたづけですよ~」と上のお庭や下のお庭に声をかけてまわり子ども達に伝達していましたが、大勢が遊んでいると声が届きにくいこともあります。そこで、3学期スタートからお庭に「鐘の音」を鳴らすことにしました。
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〔ベルのご紹介〕
音色として、スイスのカウベルのようなもの、小さな鈴のような軽やかなものなどいくつかを試してみた中で、最終的に選んだイタリア製の鐘。ブナの木製ハンドルと真鍮を磨き上げた鐘の表面が綺麗です。
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鐘の内部は6mmの鉄製の芯材です。鐘の音はお山の幼稚園のお庭には大きすぎず、小さすぎず、とても心地よく響いています。園長室にいてもかすかに聞こえてくるくらいです。
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子ども達がお弁当を食べにお部屋に戻ったあと、熊手、ほうき、てみで残りをお掃除しました。「ひみつの庭」入口左右の植え込みエリア。
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将来の「お山のライラック並木」!を目指すエリア。年末「ママの日」のコンポストの米ぬか散布作業のあと、約1ヶ月後は落ち葉のかさが確かに低くなったようです。コンポストの中で少しずつ発酵し始めているのでしょうか。約半年から一年で落ち葉堆肥になる予想です。
「あっ、あのばしょはね、おちばがだんだんつちになっていくところでしょ」とご明答のYちゃん。「カブトムシのようちゅうがみたいなあ~」という男の子も。早く来てくれたらいいね。ひみつの森の土を掘ってみたら寝ているかも知れないよ~。
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「ひみつの庭」エントランス部分に植えたスノードロップは、今年はまだ発芽しない模様です。来年の冬が楽しみです。右の写真、ワイヤーフェンスに絡まったハニーサックルも蔓が伸びて春の発芽を待っています。
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これはチェアの後ろに植えたオオデマリの芽。初夏には苗が大きくなって手毬のような白い花を咲かせてくれますように。右はシャクナゲ“太陽”のつぼみ。軽く5~60個のつぼみをつけています。春が今から楽しみです。
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