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2017.05.31

5月31日(水) ハニーサックル“ゴールドフレーム” ・ひみつの庭の”ママの日”だより(昨日5/30記録)・5月の空を描く~(年中児)・アゲハチョウの成長記録


< ハニーサックル ロニセラ “ゴールドフレーム” > スイカズラ科 学名 Lonicera × heckrotii ’Gold Flame’

5月初旬、プレイルーム前に満開に咲いていた日本原産のハニーサックル“ジャポニカ”はすでに花の時期を終えましたが、こちらのヨーロッパ原産種ハニーサックル“ゴールドフレーム”は今、ひみつの庭の丸窓横に満開に花を咲かせているところです。

今年もクマンバチが花の中に体ごと入って蜜を吸っている姿が見られ、年々株が大きくなるのを見届けるのは嬉しいことです。これから咲くつぼみがまだたくさんありますので、秋までの間、黄金色の明るい色合いを長く楽しむことができますように。和名は吸葛(スイカズラ)、匂い忍冬(においにんどう)。ハーブティーやポプリなどにも使用されます。


 ひみつの庭の外。                  ひみつの庭の中から。
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ひみつの庭の”ママの日”だより(昨日5/30)

なんと日中の気温は33度にもなる夏日となりました。朝晩の気温は24度ほどありますがここのところほどよい湿度なので気持ちよく過ごせるのは有難いです。

10時半。すでにママ達がひみつの庭の中におられ手入れを始められます。今年はあまりに陽当たりがよいので、テーブルを日陰になる奥まで移動しました。

大方がクスノキの春落ち葉で満杯のコンポスト。木や枝は容易には腐葉土にはならないためコンポストの左側へ置くようにしています。昨日は手押し車を横につけ、中に混ざっている木の枝を葉と分別して下さいました。

ほぼ隣の水辺のビオトープも依然としてクスノキの葉が落ち込んで、まだ水色が変色しています。見るとKママが長靴で入って、落ち葉を取り除いて下さる姿がありました。有難いことです。太郎先生とともに思い切って作業をされたお蔭で、大きな落ち葉入れに何杯もの量を取り除けたとのこと。土壌生物のためにはほどよい落ち葉の堆積は必要ですが、この量とクスノキの葉の色には毎年悩まされ課題となっているところです。お陰様で、水が澄んで落ち着いたら少なくなったお魚などを入れられそうです😊。Kママいわく、上から見るとスジの入ったお魚がいましたよ、とのこと。恐らくオイカワが生き残ってくれたのでしょう。ゲンゴロウブナやタナゴはやはりサギにやられてしまったかな😢。メダカも少しですが見られるとほっとしますけど・・

未就園児のTちゃんはママとともに来園。あちこちうまく動きながら過ごされています。 落ち葉コンポストからはたくさんの枝が分別されています。森の入口に置いておくと、子ども達の製作にも利用できそうです。Aくんが運んでくれるの?😊

今年も芝生が大分育ってきています。そろそろ芝を一度カット(芝刈り)するとよいのですが、とFママ。エアレーション(土壌に穴を開けて空気、水、栄養が行き届きやすくする作業)も梅雨までに一度したいですね。来週にできたらよいのですがお天気次第です。

ツゲのトピアリーの足元、庭のあちこちにもカシ、クスノキの落ち葉がいっぱいです。トピアリーの上や中にもたくさん落ち込んでいます。 サークルチェアの足元をお手入れ中のOママ。こちらはただ今トチノキが生育中です。

トピアリーの中のクスノキの落ち葉を取り除きます。 一輪車の操作は面白いけど難しい😊

エビもいましたよ、とKママ。そう、この辺りにはミナミヌマエビがよく集まるエリアで、ビオトープの中も生き物が棲み分けをしているのが面白いところです。アカハライモリもツガイで棲んでいますが、アカハライモリは地域によってお腹の赤い模様が異なる独特な生き物です。水の中の世界を子ども達がもっと一目瞭然に見られるとよいのですが、静かに水面を見つめていると見えてくる世界もあります。子ども達に室内で自然のお話をするときには、もし水の底に私達がいるとしたら近くにはなにが生きているかな? 水の上の方には何が見えるかな?とたずねますと、たくさんの楽しい答えがかえってきます😊

お庭ができた年に植えたジャンボアジサイの辺り。年々株が育ってきて大きな花を咲かせてくれます。アジサイはその土壌に合わせて花の色が変わるのも面白いです。そう言えばもうすぐアジサイの美しい季節💜 ビオトープ正面にもカシワバアジサイが咲きます。 カエルはあっちに行ったよ、とママ。カエルを追いかけて水の中にも入る勢いの男の子たち。夕方のビオトープは日中は考えられないほどのカエルの大合唱! 🐸🐸

芝生の合間に生えているドングリの実生や他の植物はそのまま大きくなると大変なので取り除きます。

芝生の作業をしながら。ロンドン、大学都市で有名なケンブリッジでのお話は興味深く街並み、博物館などが素晴らしい。そう、ロンドン南西部のキューガーデン(ユネスコ世界遺産の王立植物園)は一度訪れたいところで確か中には日本庭園もありますよね。

すっきりと美しくなっていく水辺。スイレンのつぼみが今年も見られます。大型トンボが舞い水中に産卵しているのでヤゴもたくさん孵りそうです。 水辺のこの際はいずれゲンゴロウブナなどが産卵してくれたらいいな、と思い植えたクリーピングタイムがあります。落ち葉が散乱したところをママがすっきりとして下さいましたので、改めてクリーピングタイム(イブキジャコウソウ)を植えましょう😊

こちらもビオトープ際の植物植え込みエリア。ホスタ、ヒューケラ(ツボサンゴ)、シミシフーガなど、すべて宿根草なので今年も元気に葉が伸びてきました。そっと中に入り落ち葉を集めます。また今年は横のユズの木にもアゲハチョウが産卵し一齢幼虫や二齢幼虫が見られましたが昨日見るともういません。やはり野鳥や蜂が見つけてしまうのでしょう。残念^^;

ひみつの庭前のここのモチノキには先日まで白い花を満開に咲かせていました。真冬に真っ赤な実を成らせます。この辺りをいつも気掛けて下さるママと一緒にお手入れ中。

カンカン照りの夏日の中、皆さまお力添えを有難うございました。ご用事に出られたママも有難うございました。

ホテイアオイと入れ替わりでスイレンの葉が成長する水鉢です。 ここのナンキンハゼの木の足元にはグランドカバーとしてヘンリーヅタを植えています。今はグリーンですが、秋冬には赤く紅葉して葉が楽しめます。

水辺で今年もいつの間にか大きく葉を茂らせてくれたホスタ”アトランティス”。ここではカエルが一休みしていることもあります。

ビオトープ全景。水面には水草のコウホネ、アサザなどが広がりこれからは花を咲かせてくれるでしょう。またここは魚類や昆虫の住処や逃げ場でもあります。寒い冬場もここで冬越しをして生息するものもいます。

年少クラスが育てているトマト。黄色い花のあとにはグリーンの実もできはじめています。 年中クラスが育てるアサガオも大分大きくなってきました。もう少ししたら第1園舎前に移動させる予定です。

こちらは年中クラスのスイカ畑。黄色の花が咲き始めましたから、そろそろスイカのベッドを敷いてあげましょう。

小玉スイカの花。葉は分厚くしっかりとしています。ツルを伸ばして生育中です。

年長クラスのきゅうり畑。こちらも同じく黄色い花がたくさん咲いています。みんなで大事に見守り育てています。

きゅうりの花。すぐ下にはきゅうりの赤ちゃんができています。
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5月の空を描く~、それから・・・(年中児)(先週5/23(火)記録)

5月の青い空が広がります。特に年中クラスの第一園舎の窓からは空がよく見えます。空を眺めながら数色の絵具を使い画用紙一面にぼくの、わたしの空がのびやかに広がりました。

一人ずつパレットに色を入れ、筆洗いも自分用で取り組んでいます。

水洗いの中も空の色。 太筆を使い思いのままに。広々と描くために自分用の画板を床に敷きその上に画用紙を載せて。

ぼくはこんなお空!                私のお空はこんな感じ!

一人ずつ違うお空がクラスの床一面に広がります。

太筆のほか大きなハケ、綿をガーゼで包んだタンポなど描きやすいお道具を使います。

思い思いの空の広がりを楽しんでいる時間が流れています。

上の方にタンポで白い雲ができたところ。      割りばしの手作りタンポ。これはトントンと色を紙に一つずつのせていくようなイメージが楽しめます。私が小学生三年生の担任の先生は美術がご専門で、厳しいけれど愛情に溢れた先生でした。絵は筆をペンキ塗りのように使わずに、太筆でトントンと一つずつ色をのせていくことを大事にしなさい、と教えて下さいました。その前段階として子ども達は家で手づくりタンポを作り、学校では絵のお道具として頻繁に使用しました。その後は、太筆で一つずつ色をのせるようになったので時間がかかり忍耐が必要でしたが、クラスのみんなの絵に深みや味わいが表現され、今でも覚えている思い出深い絵画、版画、ちぎり絵などの記憶が鮮明に残っています。

子ども達は思いのまま自由に表現してよいし、また心の内面を絵に投影できる心の解放の手段として描くことを楽しんでほしいです。

緑系の色も自由に使ってみてね。          青色がついたハケで。

ハケで描いてみるってどんな感じかな。楽しいかな、気持ちいいかな。

白絵具をタンポにたっぷりつけました。        タンポで緑色をトントントン。空に浮かぶ緑の木かな。

タンポを横に流すように使うと緑のお山ができたかな。  海に浮かぶ島のようでもあり、快晴の空と緑の樹木が見えているようでもあり・・・

鮮やかな空、5月の緑。

もう絵描きさんの気分かな😊              やさしく淡いタッチでトントントン。

空に白い雲、出来上がりです。              こちらも完成!

そしてお花紙を使ってチョウを飛ばしてみる?(5/25(木)

みんなが一昨日描いたお空。とても素敵にできましたね。

ここへ、お庭に飛んでいたり、みんながクラスで育てているチョウチョをはねをつけて飛ばしてあげたらどうだろう。みんなつくってみる?

いろんな色の柔らかい紙があるから、それで自分のチョウチョをつくってみましょう。

まず少し折って、ひっくり返してまた折って、山折り、谷折り、最後まで折っていきましょう(蛇腹折)。

折れたらモールで真ん中をとめて、チョウチョの触角を出してあげます。先をくるりとまげてあげると嬉しそう。

黄色で折っています。                  ぼくはできたからここへつけてあげるよ。

わたしはここ、ピンク色のチョウチョにしたの。      ほら、みて。

背中に背負って見せてくれたYちゃん😊 四匹の大きいチョウチョが空高く楽しそうにとんでいます。

空をひろく、あっちにも、こっちにもたくさんのチョウチョ。緑の木の上に仲良しで飛んでいるね。

ぼくは一匹だけにした、とのこと。高いところを飛んでいるぼく、かな? 出来上がったら先生にお話しています。

このチョウチョはなにをしているのかな? きもちよさそうね。 出来上がったかな。

イメージしながらお空に飛ばしてあげたチョウチョのことを先生に説明しているところです。
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作品のご紹介(一部)

翅に模様がついています。どのチョウチョも楽しそうに飛んでいます。

みんなで一緒に並んでいるね。              あっ、お友だちを見つけた!

真っ青な空の中へこれから飛んでいきたいな!

初夏のお空がモクモクモク。木の上からお空まで飛んでいきそうです。

それぞれ形が違い、色もさまざま。             仲間で一緒に空高くまで・・・

空の一番高くを飛んでいるぼくはチョウチョかな😊 木も空も応援しているようです。

やわらかな淡い春の空気の中を飛ぶ黄色のチョウが一匹。    水の上を飛んでいるようにも見えますね。

子ども達の作品には一人ずつの言葉が書いてあります。どんな気持ちで描いたのか、チョウチョの気持ちなどさまざまです。作品は参観日にご覧いただきましたがここに一部ご紹介させていただきました。
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アゲハチョウの成長~その後の様子

全クラスでアゲハチョウの幼虫を引き続き育てている最中です。産まれたばかりの黒い一齢幼虫からたくさんの葉を食べて終齢幼虫を経てすでにサナギになったクラスもあります。

こちらは月ぐみの飼育ケースです。きれいな緑色のサナギになっていました。糸が揺れないようにフタは動かしません。こちらは中に入れた木の枝でしっかりと糸を二本出して茶色のサナギになりました。

特別に幼虫を一匹だけ入れたケースを用意すると、毎日葉を食べながら成長していく過程がわかりやすいです。小さい幼虫は動きも少なく、大きくなると食べる量や動きが変化します。こちらは下に落ちるフンを採取し、ケースに日付を記入して経過を観察しているところです。日を追ってフンの大きさが変化していくのが子ども達にもはっきりわかります。アゲハチョウは1度脱皮をすると二齢幼虫と呼び、全部で5回脱皮をします。脱皮をした皮も採取できればフンとともに入れておきます。さて、今週末か来週くらいにはアゲハが羽化するかも知れません😊 いつになるのかとても楽しみです💗 羽化後は徐々に翅を広げます。翅が広がったら体の余分な水分を出し飛ぶ準備が整います。チョウの好きな花があれば入れてあげると上手く蜜を吸うところが見られますが無ければポカリスエットで代用する方法もあります。狭いケースでは翅が傷んで可哀想なので、花のある庭にみんなで放してあげるのを楽しみにしましょう。

年少クラスの子ども達が植えたこちらのヒマワリも随分大きくなっています。みんなと背比べができるかな。

今日は5月最終日、明日からいよいよ早6月。気温も高くなりました。星の見える夜でもここのところ夜間竹藪にだけ毎日雨が降っています。新しく育った高い竹の節から、まるで小雨が降っているかのように水分が放出される音が雨の様に聞こえます。真っ暗な夜に竹林に降るこの雨の音は実はとても幻想的です。どこかから、日本フクロウやアオバズクの声も響いてきます。梅雨までのこのよい時季を、精一杯楽しみたいものです。

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