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2014.05.27

5月27日(火) / ハニーサックル ロニセラ “ゴールドフレーム”・年少クラス森へいく,土に触れる・ビオトープ大掃除(5/1記録)

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ハニーサックル ロニセラ
 “ゴールドフレーム”
学名  Lonicera × heckrotii
    ’Gold Flame’
スイカズラ科

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ヨーロッパから北アフリカ原産の園芸品種“ゴールドフレーム”は、日本原産のハニーサックル(スイカズラ)の近縁種。

ハニーサックルはソープの香りから大好きになった花です。以前に訪れたことのある滋賀県の山の上のカフェ&レストランのエントランスパーゴラに、可愛い花を咲かせていたことを思い出し、昨春、ひみつの庭の入り口に苗を数個植えたものです。

この春に新芽が出て以来、今年は蔓が随分長く伸びました。夜の間に蛾が産卵するのでしょう。ふと見ると、葉と同色の青虫が鳥に見つからないようにそっと葉を食べている姿もあります。
これから秋までの間、少しずつ明るい花を咲かせてくれるでしょう。

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  つぼみ
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  開花
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  ミツバチが頭をつっこんで蜜を吸っています。
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「年少クラス森に行く,土に触れる」(先週5/22)
先週末、年少クラスがひみつの森へでかけたときの記録です。合間をみて私も一緒に行きました。
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ことり、たんぽぽ、ちゅーりっぷぐみのみんなで森の中を進みます。鳥のさえずりが聞こえたり、真っ赤な葉っぱが目についたり、秋のドングリが残っていたりします。すると、
「ドングリはね、おちてすぐにひろうとドングリクッキーがつくれるんだよ」とSくんが言います。よく知っている! そうなのです。
縄文時代の昔、クリやクルミと同じように私達はしぶくないドングリの実を食べていました。東山七条の国立博物館常設展示コーナーでは、縄文時代に火を使って調理していた縄文土器を見ることができます。木の実のしぶみを抜く方法がわかってからは、いろんな種類のドングリやトチの実も私達は食べていたのです。実際にスダジイなどは殻を取って中の実を食べてみると甘くて美味しいです。炒ると更に美味しくなります^^。
やわらかなピンク色のヤマツツジ(右上写真)も見られます。
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ヤマブドウのような葉。緑がとてもきれいです。みんなでよく遊ぶ森の広場を通り抜け、この日はそのまま真っ直ぐ歩いていきました。どんどん森を進みほどよい場所まで来たらUターン。
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いつもの広場まで戻ってきたら、枝や木の根を持って坂登りしたり、土のすべり台で遊びます。「tomomiせんせい、ひっぱってあげるよ」(ありがとう~たすかる~!と先生^^)
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太い根っこを持って順番に坂を登っています。辺りにはこんなキノコも。シロキクラゲかな。キクラゲも時折見られます。
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「ぼく、この木がすき~!」気持ちよさそうにしがみついています。それぞれが森の中で自分の楽しみを見つけながら過ごしました。暫くしたら園庭に戻りました。
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これは途中、木を上に登っていくモリアオガエルの姿を見つけたところです。毎年森の中からモリアオガエルが園内にも遊びに来ます。朝、園長室の門扉の上に姿を見せてくれることもあります。木の上まで登ったら、よい場所を見つけて泡のような白い卵を産みつけるでしょう。
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さあ、園庭に戻ったら色とりどりのチューリップが咲いていた花壇の中に入って土を触ってみました。チューリップの小さな子球をさっそく見つけました。「さあ、新しい土をみんなで見てみましょう」とchinami先生。
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tomomi先生がシャベルで土を耕し、柔らかくなったところに何が出てくるかな~? ほら、これは何かな。
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チューリップ球根がいくつも出てきます。タマネギだ~、とか、ニンニクだ~、などの声。みんなよく知っています。
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生き物をよく観察するMくん。  Sちゃんもそっと触ってみています。
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Cちゃんも発見。ちゅーりっぷぐみさんとmika先生。「どう?土はどんな感じかな」
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土はお砂場の砂とは感触が違うね。お団子もつくれそう?「こんなのみつけたよ」
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ミミズさんも中から顔を見せましたね。年少クラスのみんなが柔らかくしてくれた土に、次は何を植えようかな?みんなで植えてみましょうね。お楽しみに!
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ビオトープ大掃除(5/1記録)大作戦!!
ひみつの庭のビオトープ。今日も年長クラスと暫く一緒しましたが、声を響かせて鳴いている数匹のカエルの姿を追ったり、張り出しの石の上でメダカやタナゴや水上のアメンボなどをじっと観察したり、それぞれに水辺の観察を楽しんでいる姿が見られます。
今のところカエルの鳴き声は三種類。低い声、高い声ともう一つ。大型のカエルもいるようで大きく響く声も聞こえてきます。その声に子ども達はじっと耳を澄ませて追っていますが、そんな時、石の間から真ん中に向かってさっと泳ぎ込む姿(カエル泳ぎ)が見えると歓声が上がります。

ところがこちらのビオトープ、4月中旬より近くの大木クスノキ3本からとてつもない量の春落ち葉が落葉します。昨春、ビオトープの造成中だった頃から予想していたことでしたが、毎日、風と共にバサバサ~~と大量に落ちてくるので本当にたまりません。しかしここはお山の中ですから仕方がありません^^;。夏場にはこれらがとても心地よい木陰をつくってくれるのです。
新学期がスタートし桜が散った頃から少しずつ、クスノキの葉が沈んでいくとやがてビオトープの水はコーヒーのようにダークな色に変わってしまいました。
クスノキ自体、昔は防虫剤の材料として使われていたこともあり、水の中に浸っていると色が落ちるだけでなく、生き物にとっては良くない成分も入り込むでしょう。私が山の学校でしぜんクラスをしていた時には、子ども達とクスノキの枝を使ってタンスや靴箱にぶら下げられるような「クスノキ製防虫グッズ」を作ったくらいです。
また、葉にも香りがあるので、やはりビオトープの中の生き物や貝にとってもよいはずはありません。昨年から元気に生息していたのになぜか口を開けてしまう二枚貝(ドブ貝,マツカサ貝)も増えてきました。すでに孵った肉食のオタマジャクシが貝を食べることもあります。

悩み深い日々が続きましたが、先生達全員で時間を合わせ、5月1日(木)の夕方からビオトープの中の生き物のため、そして子ども達との水辺の生き物観察を想い全員で清掃作業を行うことにしました(作業を進めやすいように、午前中に業者さんに大型ポンプでビオトープの水を大方抜いていただきました。)

さて、水中には、メダカ、タナゴ、ヨシノボリ、シマドジョウ、ミナミヌマエビ、そしてすでに卵からかえったオタマジャクシ、ヤゴなど、他にもさまざまな生き物が生息しています。それらを網でそっと見逃さないようにすくい上げ、容器別に取り分ける大がかりな生き物救出作戦となりました。下の画像はその時の様子を記録としてアップしたものです(皆が作業に没頭していたので、救出した個々の魚類の写真は残念ながら撮れていません)。
数時間ぶっ続けで下を向いての作業となりましたが、みんな長靴スタイルで本当に集中して頑張りました。
やがてビオトープに夕陽が射し、辺りが照らされた時の美しさ、そして作業の達成感。振り返っても懐かしい思い出となりました。
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水底の堆積物の泥は豊かな土壌が出来上がりつつある証だと思いますが、目を皿のようにして生き物を救い上げたあとは、泥を何往復も森へと運びました。
写真は、昨年のビオトープ造成後のようにすっかりクリアになった様子です。勿論、生き物たちは水槽の容器に入れ、水、雨水が溜まってから後日入水しました。
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<本日夕方のビオトープ周りの様子>
本日、年長児が保育中に見つけたビオトープの淵に産み付けられた卵。これはモリアオガエルの卵です。産卵を予想してビオトープに枝が垂れ下がるように植栽したミツバツツジの木にはよじ登らずに、水辺の植物の合間に産卵したようです(今年のモリアオガエル産卵第1号)。
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ご覧になれますでしょうか。草の間の白い卵。アップにするとこのように。オタマジャクシが孵るとすぐ下の水に入れるように、水辺に産卵した心優しいお母さんカエルはどこにいるのでしょう。
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昨年ポット苗で植えた絶滅危惧種のアサザが今年もう咲いてくれました!嬉しい限り。
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最近、ビオトープにはこのように小さな白い小花の塊があちこちに浮遊しています。これは、ひみつの庭の入口に植栽をしたトピアリーのツゲの花です。風に乗って水辺まで飛んできたのでしょう。近くで見るとさり気ないけど可愛らしいイメージです。
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こちらはまだ子ども達も気づいていない(と思う)ダイオウグミの実。いずれ赤く熟し食べると美味しい(と本に書いてあったので植えたグミ)^^。

ひみつの庭、ビオトープも今年二年目を迎えます。造成後初めての年になりますので、新たな発見がいろいろあったり、まだ工夫が必要だったりの繰り返しの年になるかも知れません。ひみつの森の手入れについても同じです。
本日のお知らせ「ひみつの庭のママの日」「ひみつの森のパパの日」でお伝えしましたように、試行錯誤をしながらより良い方向へ進められたらと思います。皆さまのお力添えのほどよろしくお願い致します。
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本日は、園内通信「お知らせ23」「お知らせ24」「お知らせ25」をお出ししました。
内容は、
「お知らせ23」
◇ 短冊の箱について
◇ 出席カードの平熱のご記入について
「お知らせ24」
◇ 「ひみつの庭」の“ママの日”スタート!
「お知らせ25」
◇ 「ひみつの庭」の“パパの日”スタート!

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