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2022.08.19

“クワガタの集い”ふりかえって🔍🧢🐛 (卒園児 祐(たすく)くん[小学4年生]によるお話とプレゼント🎁)7/20(水)記録

“クワガタの集い” をふりかえって (7/20水曜日PM6:00~)
この日、幼稚園を数年前に卒園され現在小学4年生の祐くんによるクワガタの会を開催しました。幼稚園年少児さんの頃からいわゆる自然のめがね👓を持ち、生き物特に昆虫が大好きな男の子で、幼稚園時代にはお山の園庭や続く森の中で毎日生き物との出会いに胸躍らせる日々を過ごされました。

祐くんについては数々のエピソードや思い出がありますが、祐くんらしい忘れられないエピソードを一つご紹介します。
在園中、お父様の在外研究先の英国にご家族で出向かれた先でキイロテントウムシに出会ったという思い出から(英国は緯度が高いため夏でも日本ほど数多くの昆虫には出会えません)、園の外遊びの時間に「じゃあ、キイロテントウをお庭で見つけてくるね!」と虫かごと図鑑を片手に向かう姿を送り出した後、凍てつく真冬にもかかわらず暫くでキイロテントウムシを手の平にのせ、周りにはお友達が集まってきて共に観察をしているという驚きの日がありました。信じて探すときっと見つかる四つ葉のクローバー😊よりもっと見つけにくいこの出来事にはさすがに私も驚きました。純粋な真心に対しては自然があちらから近づいてきてくれるという例の一つでした。

そんな祐くんが小学生の現在、大切に慈しんで育てている大好きな「クワガタムシ」の数が増えたため、園の子ども達でほしい人があれば是非お分けしたいとのお申し出がありました。それならば、クワガタの飼い方や生態について説明を聞いていただく時間と場があればと考え、夏期保育最終日である夜の納涼花火の前に希望者による”クワガタの集い”を開催することになりました👇

到着される親子を待ちながら会がスタートしました(18:10~)。自己紹介とともになぜ祐くんは虫🐛が好きなのか、特にクワガタが好きになるきっかけは何だったのかなどについて丁寧に説明してくれました。お隣のお父様が祐くんに問いかける形で上手くサポートして下さいます。

祐くんによると、クワガタに興味をもったきっかけは…
園のひみつの森ではじめて見つけた小さなチビクワガタ。その時の感動が特に昆虫でもクワガタに興味を持つことにつながったとのことでした。幼稚園のひみつの森から園庭に戻ってきた祐くんの手のひらにいたチビクワガタを、大きな図鑑の中に共に確認した瞬間を昨日のことのように私自身も思い出します。

さて、下の写真は祐くんが育てていて自身が一番好きだと思われるクワガタムシの一つです。拡大してみました。さて私は誰でしょうか?😊 とても立派で恰好いいですね😊

[こたえ] ノコギリクワガタ です。(園庭に出てくるノコギリカミキリではありません😊)

皆さんがクラスに集まられる前、いずれも一匹ずつ大切に育ててきた数種類のクワガタムシを箱から取り出します。ウッドチップ&昆虫ゼリーを入れた容器を並べながら、それぞれの前にはクワガタの写真と説明を加えた自筆の記録用紙が並びました。

それぞれのクワガタの説明が書かれています。 のこぎりくわがた➡ひらたくわがた➡みやまくわがた(めす)

ぱらわんおおひらたくわがた➡るいすつのひょうたんくわがた

「虫はいろんな種類があって魅力的。特にアゴがカッコいいクワガタムシが好きです。」お話がはじまると子ども達も集中して耳を傾けました。

目の前に並べられたそれぞれのクワガタについて説明をしています。
「まずはノコギリクワガタですが、ノコギリクワガタはアゴがとてもカッコいいです…」(説明の合間にお友達の同じく卒園児の小学4年生公太くんが実物を回してみせてくれています)

「ヒラタクワガタは体が光っていてとても綺麗でアゴが長いものや、中にギザギザがあってぼくの好きなクワガタの一つです」(オ~という歓声も!) 
「コクワガタはたくさんいて飼いやすいクワガタです。コクワガタは名前の「コ」の通り小さなものが多いですが大きいものもいます。大きいものはだいたい(ひとさし)指くらいのものもいます。またクワガタは大きいものはトゲがありますが小さなものはトゲがなくて真っすぐで単純、でもそこがよくてまたカッコいいところです」

次はミヤマクワガタのメスを公太くんがまわして見せてくれています。

「ミヤマクワガタは金色の粉につつまれていて金色のものもいてとてもカッコいいです。ミヤマクワガタは頭が出っ張っていてカッコいいです。ミヤマクワガタとノコギリクワガタとどちらがカッコいいかと言われると答えるのが難しいくらいカッコいいです(一同(笑)!)。メスはさっきの小さなヒラタクワガタみたいに綺麗に光っていて、元気で魅力があるクワガタだと思います。」

祐くんはクワガタを採集して産卵したものを育てていますが一度だけ買ったことがあるそうです。それは外国のクワガタがどうしてもほしくて2年前に幼虫をおこづかいで買ったそうで、それが今年ようやく孵ったものを紹介してくれました。

「これが『パラワンオオヒラタクワガタ』というクワガタでパラワン諸島だけにいます。世界で最も大きいクワガタの一つです。さっきのヒラタクワガタと同じような種類でパラワンオオヒラタクワガタはヒラタクワガタが外国にいって大きくなったような感じです。パラワンオオヒラタクワガタとヒラタクワガタは写真だけ見るととてもよく似ていて見分けづらいくらいです」

大方の説明が終わったところで、皆さんからの質問に答えてもらう時間になりました。

(質問1)さっき金の粉に包まれているという説明がありましたが、金の粉とはなにですか?(保護者お母様より)
☆金の粉はミヤマクワガタの毛のようなものでそれが金色になっていますが、戦ったりするとだんだんはげてきて最後は真っ黒になってしまいます。金色の季節は(羽化して)出てきたばかりでほぼ6月くらいです。人間でいうと産毛や髪の毛のようなものです。

(質問2)ヒラタクワガタはなぜ飛ばないのですか?(園児より)
☆ヒラタクワガタは歩き回ったり木のうろ(木の隙間)の中にいてノコギリクワガタのように飛ぶことが少ないので飛ばないように思うだけで、ヒラタクワガタも結構飛びます。

(質問3)それぞれどれくらい生きられるのですか?(小学生より)
☆ノコギリクワガタ♂・・・だいたい1年で死ぬので5ヵ月くらい。
 ヒラタクワガタ・・・冬眠するので2~3年生きる。
 コクワガタ・・・ヒラタと同じく冬眠するので2年くらい。
 ミヤマクワガタ・・・ノコギリクワガタと同じ1年で死ぬので5ヵ月くらい。
 パラワンオオヒラタクワガタ・・・ヒラタクワガタと同じく冬眠して2~3年生きる。

(質問4)クワガタを見つけるコツはありますか?(保護者お父様より)
☆(いつも採取している写真を示しながら)小さなライトなどでクワガタがよくいる木のうろをチェックしたりピンセットや棒などを使って取ります。クワガタムシがいる木は決まっていてだいたいクヌギかコナラにいて、特に樹液の出ている木には必ずいると思います。ヒラタクワガタはとても取りづらいので木の枝や小さめのライトなどを持って行くとよいと思います。

以上で”クワガタの集い”は終盤に入りました。この後、お家でクワガタの飼育を希望された子ども達に好きなクワガタを順にお渡ししました。出席された方々が個々にお話を交わしている間にいよいよ窓の外は日も暮れはじめました。次は盆踊りや花火を行う園庭へ移動です。とても楽しかった”クワガタの集い”のご報告でした。皆さまのお家ではクワガタムシが特に夜は元気に活動している頃かも知れませんね。楽しいお話とクワガタムシのご準備、ご提供を下さいました祐くんファミリーと大勢ご参加下さいました園児ご家族の皆さまに心より感謝申し上げます🌿

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