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2020.11.28

11月28日(土) / サザンカ(山茶花)✾・自然体験🍃”クスノキの丸太を使って”(年長クラス11/26(木)記録)・ひみつの庭の”ママの日”だより✾(11/24記録)・ひみつの森の”パパの日”だより(園庭)✧(11/21記録)


   <サザンカ(山茶花)>  ツバキ科  学名 Camellia sasanqua
               原産地   日本(四国~沖縄)  日本の沿岸地~山地に自生

もみじ紅葉の傍らそっといつの間にか咲き出していた園庭の白いサザンカ。園内の生垣には赤のサザンカも開花し始め、紅葉が峠を越えた今から今年いっぱいはサザンカの美しい季節です。

サザンカ(山茶花)はよく似た花のツバキ(椿)と間違えやすいですが、サザンカの開花は10~12月頃まで、ツバキは冬12月~翌年春頃まで長らく開花を楽しむことができます。他の見分け方としては花びらがパラパラと散るのがサザンカ、花ごとポトリと下に落ちるのがツバキ。サザンカには鋸歯(葉のギザギザ)があり、葉の縁がツルリとしているのがツバキ。このように違いを確かめながら花を目にするのも楽しいものです。

動揺「たきび」にでてくる花でもあり、ふと口ずさみたくなります。子ども達もこの時季に園内でよく歌っています。いよいよ12月も間近です。

 童謡 たきび🔥

 かきねの かきねの まがりかど たき火だ たき火だ おちばたき
 あたろうか あたろうよ きたかぜ ぴいぷう  ふいている

 さざんか さざんか 咲いた道 たき火だ たき火だ おちばたき
 あたろうか あたろうよ しもやけ お手々が もうかゆい

 こがらし こがらし さむいみち たき火だ たき火だ おちばたき
 あたろうか あたろうよ そうだん しながら あるいてく


園庭より吉田山方面を望む昼下がり。
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自然体験🍃”クスノキを使って”(年長クラス11/26(木)記録)


子ども達は年間を通してお山の自然の移ろいを肌で感じながら過ごしています。日常的に園庭続きのひみつの森に分け入り、大木に囲まれた園内を駆け回りながら色とりどりの落ち葉や木の実を集めては自然からの恵みを享受しています。また樹木や植物にやってくる小さな生き物にも目を見張るセンスオブワンダーを備えていて、12月を前にした今でも生き物を観察する姿が見られます。

秋の行事が一段落した今、園内で長寿の樹木として昔から子ども達を見守るように生きている大木クスノキについて、私から子ども達にお話をする時間を持ちました。その後、数年前に大掛かりに剪定をした時のクスノキの乾木を用い、クスノキの香りに包まれながら木を切る体験をグループごとに行いました。

晴れ続きのこの日10時過ぎ。太陽が眩しく、暑いくらいの陽射しが照りつけます。鉄棒とともに縄跳びを運動会後のこの日も継続して練習を重ねていました。終了後、各クラスのお当番さん二人ずつが前に出てきて、全員が前を見て集中するよう丁寧な言葉がけで伝えているのが印象的でした。

そしてまず、私達を取り巻く「木」についてみんなで考える時間を持ちました。大きな木の枝には鳥が止まったり、風で木の葉が揺れる音がしたり、色とりどりの紅葉をもたらしてくれる木をみんなはよく知っています。では私達のまわりにある「木でできた物」にはどんなものがあるでしょう?とたずねると即座に、
「紙」と手を挙げて応えました。そう、みんなが絵の具で絵を描く時にも画用紙を使いますね。紙は木や植物の繊維からできています。他には・・?
 「机!」
 「お箸!」
 「鉛筆!」
 「洋服ダンス!」
 「障子!」
 「家!」
と次々に手が挙がり、自信を持って、また少し考えてからしっかりと発表することができました。みんながいつも使っている大切な物が木から作られていました。

次に園内にある木について問いかけると、サクラ、カキ、ドングリなどが挙がりましたが、子ども達は木の名称よりも、クヌギ、モクレン、モミジ、イチョウなど落ち葉の名前の方がより身近にたくさん知っているように思いました。

それでは次です。幼稚園の中で一番のっぽで背の高い木はなんでしょうか~?
 「メタセコイヤ!」
と直ぐさま声が上がりました。そう、よく覚えていたね。スギのメタセコイヤはお山の中に数本あってもうすぐオレンジ色に紅葉した葉っぱと小さなマツボックリをひみつの庭に落とす時季になります。畑のお野菜にはドングリやメタセコイヤの葉が落ち込んでいることがよくあります😊

それでは、幼稚園で一番太っちょで手で持ちきれないくらいに太くて大きい木は何でしょうか?
その木!(と上を指さす子) 
 「クスノキ!」
そう。クスノキはとても丈夫で長生きをする木でとても大きくなります。木が丈夫なので船やタンス、仏像などが作られます。長生きで有名なクスノキには800年、1000年、2000年と生きている木もあります。お山のクスノキもみんなのお父さんお母さんやお祖父さんお祖母さん、そしてもっと前の時代から長生きをして幼稚園のみんなを見守ってきた木です。園庭にあるクスノキは何十年かに一度は散髪(剪定)をしなければなりません。植木屋さんが大きな梯子とロープをかけて数年前に剪定された枝を残しておいたので、この枝を使って今日は楽しい作業をしましょう。これがクスノキの枝になります。

枝切の作業をする前に、一人ずつ大木クスノキの幹に近づいて両手で触って木に語りかけてみることにしました。

ゴツゴツとしたクスノキの木肌を両方の手でそっと触ります。「枝を使わせてくれてありがとう👏」「いつも見守ってくれてありがとう👏」など木に語りかけてみます。

触ってみたよ😊 ありがとうって話しかけてみたよ。

一人ずつが木に触れ、耳を近づけてみる子、両手で抱きついてみる子など思い思いの触れ方をしながら通過しました。大きな木のパワーがもらえそう!木に耳を当てると何かが聞こえるかも知れません。

そっと触ってみる子。木の皮が大きくて剥がれそうなところを間近で見つめる眼差し。

そして出てきたら、次はいよいよ気をつけてノコギリでクスノキの枝を切る作業をしましょう。前のテーブルに1、2、3段階のサンドペーパーが置いてあるのでカットした表面をきれいに磨いていきます。1は粗目、2は少し細か目、3は光沢を出す耐水性のペーパーです。だんだんヤスリの目を細かくしていくと光沢が出てくるようになります。

左手に軍手、右手はノコギリをしっかりと持ち、お友達に木をしっかり押さえてもらいながら切っていきます。

木は結構堅いクスノキです。予め半分ほどまで切れ目を入れてあります。後ほどご紹介しますが、体験用の切れ目は11/24(土)パパの日にお父様方にご協力いただきましたので、お陰で大分切りやすくなっています。とは言え、力を込めてノコギリで切り落とせた時には何とも言えない喜びと達成感が得られます。切ったピースは直ぐに1種類目の粗目のサンドペーパーで念入りに磨いていきます。

左手でしっかりと木を持ち、ゆっくり右手を動かして切っていきます。各グループは11人ほど。chinami先生、asami先生、ryoma先生、私の四人で分担し、それぞれ枝切りの作業を進めていきます。

途中、タイミングをみて速攻で撮影をした一部です。ご覧下さい。

太陽の陽が強いくらいに照りつける午前中、グループ毎に力を合わせての作業が続きました。

先生に手を添えてもらってゆっくりと。

左手でしっかりと押さえ、右手で切れ目にノコギリの刃を入れ前後に引きながら切っていきます。お友達が枝の先をしっかりと押さえてくれます。

よく見てゆっくりと切っています。

丁寧に切れ目に沿って切り進めています。 先に切り終え、枝のスライスした面を手で触ってみます。

驚くほどツルツルとしていて、年輪もよく見えます。

最後までお友達のためにしっかりと押さえてあげる優しさが嬉しいです。勿論最後は私が押さえていますが、一瞬の早業撮影でパチリ📸

こちらも枝にしっかりとまたがり押さえる先を切っています。

ゴリゴリゴリゴリ・・・              ポトリ✨

ゴリゴリゴリゴリ・・・              ポトン✨

ゴリゴリゴリゴリ・・・              ゴリゴリゴリゴリ・・😊

切ったのを紙(サンドペパー)でみがいてるよ!     これでうまく磨けてるかなあ?👩

ぼくはこんな感じ。ツルツルになったよ😊       三段階のサンドペーパーで順にしっかり磨きあげられたら、次は先生に氏名印のハンコを押してもらいます。記念になりますように💕

ほらっ、できあがり~~、ヤッター😊👧

いいアイデアでしょ👆 あとは袋に入れて即日持ち帰りです😊✌

集中してできあがったクスノキの記念スライス。やり遂げた安堵と嬉しい笑顔が光ります😊👧

磨き終えた子ども達がハンコの列に並びながら、更に磨きをかけています😊

できあがり~👧💗

できたよ~~👧💕

できあがり。もって帰るの👧💜

クスノキのスライス作品。何かに使えそう! コップをのせてコースター、小さな花瓶をのせてお花を飾る、ドングリがいくつのせられるかな?😊 クスノキのよい香りがするのでお家でもさらに磨いてツルツルにしてね😊 疲れたら磨いてリラックス効果も💜クスノキには防虫効果もあり、タンスや靴箱に入れても有効です。

こんなのできたよ💕

できあがり~💚

これなんて書いてある? 氏名印のハンコは漢字で書いてあり私だけの記念品💕

クスノキの枝を使ってのグループ体験は計1時間半ほど。あっという間の集中した取り組みとなりました。森の枝を集めて行った焚き火(焼き芋)や今回のクスノキを使っての体験、また他に樹木の枝葉を使った色染め体験など、自然の恵みを用いたさまざまな取り組みを楽しみたいと思います。
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ひみつの庭の”ママの日”だより✾(11/24記録)

園内の樹木が色鮮やかな季節。冬を前にして今を謳歌したい火曜日ママの日。

大根、白菜、ブロッコリーがすくすく生長し、野芝の築山は地上部が枯れ色になりますが冬の間も葉は残っています。

緑が鮮やかなお野菜の合間やその周辺を細やかに手入れして下さるママ達。週一度のお手入れのお陰で土がほぐされ、柔らかな息吹が吹き込まれる晩秋のひみつの庭。

夏には子ども達が壁泉プールで水と戯れたウッドデッキスペース。太陽の光がクスノキの枝間から射し込みます。

青すぎるほどの空のもと、爽やかな空気を胸いっぱいに吸い込み思わず深呼吸。

ビオトープの魚類、貝類も元気です。夏に産卵したトンボの卵は今はどうなっているでしょう。

築山でミニ熊手を使う年長Sちゃん👩

お山なので毎日どこからか落ち葉が風に乗って舞い落ちてきます。

ひみつ庭の奥の花壇。センニチコウがすっかりドライフラワーに🌺 また活動で使いましょう。ポプリづくりにも使えますね🌿😊

笑顔で駆けています。赤いスカートがお似合い😊

こちらはビオトープ横の植え込みエリア。何を混ぜているのかと言うと、腐葉土と有機石灰です。

前週にアリウムギガンチウムの球根をとりあえずこのエリアに植えたので、カキ殻でできた有機石灰を混ぜた腐葉土をその上から投入しておこうという考え😊本当は逆なのですが問題はないでしょう。年長Kくんや年少の女の子がなぜか偶然集まって一緒に作業をしています。

フワフワと腐葉土に混ぜ込んで、よくよく混ぜて~

これを植えたんだって😊 とラミネートしたプレートを手に。             

少しずつ土をここに入れましょう。

小さな手がゆっくり優しく手伝ってくれるアリウムのエリア。

丸窓の下。こっちにも栄養を入れておくわね😊

あっ、ママとGちゃんのペア💚

ひみつの庭の北奥をお手入れ下さるママ達。

ピッチャーでお水をあげて下さいね~。

ザザザザ~~💦💦💦💦

赤いバケツに入った水で土が流れないように繰り返しお水をあげています😊

こちらの丸窓下にも腐葉土+有機石灰のミックスを投入中~

あといくつかの苗を次回は植えてあげないと💦

畑が喜んでいるでしょう~~💕

フォートナム&メイソンのハンパーバスケット。中に紅茶用マグカップやショートブレッドなど、大きなハンパーは食材も入れてピクニックや旅行にも行ける籐のカゴ。本国イギリスでも人気でなかなか手に入らないとか。ご縁があって買いました~💕大きなハンパーは扉が2枚付いた山型バスケットでサイズが驚くほどの大きさです。今まではバスケット二つに分けてひみつの庭まで運んでいましたが、これからはこれ一つでひみつの庭に来れそう♡🎀  コンポストが再生しました~🍂

お疲れ様です。 そろそろお昼前で子ども達もお弁当の時間💕

Hママいわく、モミジの木の地面近くの幹が心配な感じだと。一緒に確認してみると確かに幹が削れたようになっています。シロアリ?テッポウムシ?

お山にはさまざまなカミキリムシがいるので樹木に知らぬ間に産卵していることはしょっちゅうあります。ライラック苗などは何度植えても夏にカミキリムシが産卵してしまうこと度々です。対策はしているのですが💦 指さしている上の方も幹が裂けたようになっているのを見つけました💦 そう言えば以前のように真っ赤な紅葉にはならず元気がないように思っていたところでした。見つけていただき有難うございます。庭師さんに相談してみます😢

リボンがたなびくハンパー~~😊 下の小さな缶はリントンズのハンパー柄の紅茶缶。種類別にここに入れています。この日はリントンズのマグカップ用サイズの紅茶カッパス。

壁泉ライオンに明るい陽射しが射すお昼前。

アリウムも無事に来春発芽しますように~👏 球根の説明書をラミネートして割り箸をくっつけたプレート😊

皆さまお疲れ様でした。イギリスでは99%が茶葉ではなくティーバッグで紅茶を飲まれているとか。ティポットに熱湯を入れ茶葉を撹拌させてお茶を出すのが当たり前だと思ってきましたが、これを知って驚きました。イギリスでは1960年代まではティーバッグは存在せず紅茶は全てリーフだったそうですが、1963年にはティーバッグのシェアは全体の3%ほど、それが現在は97%のシェアまでに成長したのだそうです。イギリスにはティーバッグだから手抜きだという考えはないらしく、しかもMママは以前、イギリスではマグカップに入れたまま飲んでいましたよ~🥤と仰っていました。なので今回はそのようにして飲むことにしました。継ぎ足しはティーポットからそのままお湯を入れて✌治一郎のバウムクーヘンとともに、暫しのティータイム☀😊

太陽を浴びながらの記念の集い💕 皆さまお疲れ様でした💕
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ひみつの庭の”パパの日”だより✾(11/21記録)

これは11月21日(土)朝9時半よりご参集下さったお父様方のひみつの庭の”パパの日”の後半の様子です。

前半はすでに森に入って活動をされましたが、この日は手入れを早めに切り上げて園庭に戻って来られました。そこで、近く予定している”クスノキの丸太切り体験”のための下ごしらえをお父様のお力をお借りできたらと閃いた次第です💡

明るく元気なお父様方は軽やかに丸太に半分と少しほど切れ目を入れて下さいます。

このようにのこぎりで等間隔に切れ目を入れて下さいました。クスノキは結構堅いのでお願いすることができてとても助かりました。

等間隔にきれいな切り込みが入りました😊

クスノキを使った体験に備え、袋を被せて暫くの間保管しておくことになりました。

お父様方が森へ行かれた間、私達女性チームは園内の整備を頑張りました。たんぽぽぐみ前の花壇はワイルドストロベリーが次々に花とイチゴの果実をつけて生長しているのでそのまま残し、その合間に春に咲く各色のチューリップ球根を植えました。残りはひみつの庭のセンニチコウの後に植え込む予定です。

こちらはひみつの庭の外にある落ち葉コンポスト。ドングリや植物の根っこがはびこり、コンポストとしての機能が果たせなくなっていました。

上の落ち葉やからまった根っこを除去し森へと移動することになりました。

お父様方の力であっという間に一輪車で土になりきらない土や植物の繊維を運んで下さいました。感謝。

お父様方には壁泉にて☕とお菓子で休憩していただき、楽しく歓談ののちお開きとなりました。休日のところ皆さまのお力添えをいただき有難うございました😊

続いてコンポストの底や枕木の角部分にはびこった根っこを手作業で皆で力を合わせて除去しました。

下部には良い土ができていたため、根っこと土をふるいで分けてさらに良い土にして残すことができました😊

すっかり整備できたコンポストの様子です。屋根を設置し雨ざらしにならないようにした後、発酵して良い土ができればひみつの庭の畑や植物はコンポストの落ち葉の腐葉土を使って育てることが可能になり、良い循環で育てることができるようにと考えています。コンポストは今後は枝やドングリは入れず、落ち葉🍂のみ入れられる場所となります。木や枝類などすぐに土にならないものは森の入口へとお願い致します。

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