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2014.12.03

12月3日(水) / ユリ“タランゴ”・ひみつの庭の“ママの日”だより

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  <ユリ“タランゴ”>
  ユリ科  学名 Lilium ‘Tarango’
  北半球のアジア,ヨーロッパ,北アメリカ原産
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バラとともに香りがよい花にユリがありますが、こちらはユリの代表的な種類の一つオリエンタルハイブリッド種の“タランゴ”です。2010年にオランダの品種コンテストで優勝した花で、濃いピンク色がとても美しい百合です。
オリエンタルハイブリッドリリーは、園内にも自生しているヤマユリやカノコユリなどを交配してつくられた種類で、ユリの種類の中でも特別大輪の花を咲かせてくれます。見ごたえがあり、香りとともに辺りを華やかに演出してくれるので大変重宝しますが、生け花にした場合、大きな花粉が花びらや洋服についてしまい本当に取れなくなるので困ることがよくあります。その場合は、花が開いた頃に葯(やく)を手でつまんで引っ張るとプツンと簡単に取ることができます。ただ葯(やく)を取り除いてしまうと花の表情が何となく寂しくなるので私はなるべく取らずに楽しむようにしています。
こちらのタランゴと同じく、オリエンタルハイブリッドリリーには有名な“カサブランカ”があります。

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ひみつの庭の“ママの日”だより(昨日12月2日)
いよいよ年末12月に突入しました。昨日の気温は平均5度ほど。風が冷たく一気に師走らしい一日となりました。年長児さんの作ったおだんごをkaori先生とお鍋でゆでたのち、“ママの日”のひみつの庭へ直行。すでに数名のお母さまが活動し始めて下さっていました。
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夏の間に美しい緑色だった芝生も冬になると地上部は枯れ色になっています。入口エントランスをゆっくり手入れされるHママ。未就園児Hちゃん、こんにちは!今日も奥におられるお母さまとご一緒です。
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ツゲのトピアリーの奥におられたGママ。トピアリーの中に挟まっている落ち葉を下に落とし、足元で集めて下さいます。Tママはすっかりガーデニングカラーの装い。足元も同系色の長靴で。
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さて、ここはひみつの庭のゲート前。フッキソウの苗を植え込んでいましたが、子ども達の園庭遊びの動線からどうしてもここを踏み込むことになってしまい、つい私たち大人も上を通過することもあったりですっかりぺったんこになっていました。いろいろと考えたあげく、来週火曜日にミルテ(銀梅花)の苗を多数植栽し池垣のようにすることに決めました。
ミルテはギリシャ神話では美の女神アフロディーテや、結婚の女神のデメテルにささげる聖なる木とされています。夏に白い花を咲かせ、晩秋には黒紫色の果実をつけ、実は食べることもできます。と言うことで、植栽の準備段階としてこのコーナーをよく耕しておくことにしました。
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落ち葉ボウルに集められる落ち葉。熊手とてみが大活躍する庭です。トピアリーの奥、普段手が届かないところまで気配りをし落ち葉を集めて下さいます。冬、雪の中から顔をのぞかせるスノードロップがトピアリーの足元から咲くことも知っておられます。フランスのお庭からいただいたスノードロップ、今年はどのくらい咲いてくれるでしょうか。
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では、木製の柵をセットし森へ出かけましょう。理由は森の落ち葉でできた腐葉土を探しにに行くためです。コンポストは昆虫も息づいているし^^、すでに少しずつ堆肥として使用しておりそう多くは残っていません。ひみつの森で肥沃な落ち葉堆肥となった腐葉土を一輪車にいっぱい調達できたら市販の腐葉土を使う必要はありません。これは一緒に耕していたTママの発案でした。ひみつの庭を造成する際、土は元々ここにある土と京都鞍馬の土、そして築山には一部ひみつの森の肥沃な土を使って下さったことを思い出しつつ、Tママとともに一輪車を押してひみつの森へ行きました。途中、森からお散歩帰りの年少児クラスと年中児クラスに出会いました。「こんにちは」「お母さんありがとう〜」とご挨拶する子ども達の声。森の中では、Tママご自身が育たれたお家の広いお庭のことなど、一方私は庭づくりを楽しんでいた両親や祖父の畑仕事をみて育ったことなどをお話しながら、ほどよい落ち葉でできた堆肥を見つけ森の土にシャベルを入れました。
さて右写真は、森の中で得た戦利品!(コナラやミズナラなどの豊かな腐葉土をゲット)を載せて戻ってきたところです。一輪車いっぱいの土はとても重量がありとても重いです。
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一度パンクしたことがある一輪車ですが、タイヤ交換後こうして沢山の土を再び載せてくれます。今年の落ち葉が混ざったままの森がつくってくれた腐葉土。発酵がすすんだよい色をしています。自然の恵み、土の力に感謝です。
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なかなかよい腐葉土です。少しずつ、シャベルで耕しておいた土の中に混ぜていきましょう。
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やはり色が違います。落ち葉のみでできた腐葉土はふかふかと柔らかく、有用な微生物が豊富に含まれているのでしょう。約26本ほどのミルテが無事に植えられることを祈りつつミルテが植わるためのベッドづくりをします。
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築山エリアも熊手をかけて下さるママ。ビオトープは太郎先生がブーツで入り不要な枝や藻を整理されました。冷たい水の中なのでお魚たちは奥の水草の中にゆったりと潜んでいるのでしょう。オタマジャクシに襲われずに無事生き延びている二枚貝は随分大きくなっています。この夏もきっとタナゴの産卵をしっかりと支えてくれたに違いありません。
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ひみつの庭の中から見晴るかせる大文字山も色鮮やかに見えています。そうそう、海老茶色の花をたくさん咲かせてくれた團十郎朝顔はたくさんの種をもたらしてくれました。種の収穫をされるTママ。
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一般の朝顔はサヤの中に種が3~6個入っていますが團十郎朝顔の種は今のところ3個ずつしか見られません。これが結実しにくいという團十郎の特徴なのでしょうか。苗をお分け下さいました中務先生に一度おたずねしてみましょう。
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たくさん収穫できた團十郎朝顔の種。まっ黒で固くしっかりしています。すでに収穫した種もありますが、来られたお母さま方にお分けさせていただきました。團十郎朝顔は行燈仕立てにはせずに真っ直ぐ上に野放図に育てた方が花もよく咲き種もよくできる、と中務先生談。お陰さまでたくさん種が成りました。
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お昼12時頃には下準備が完了したミルテ植栽予定コーナー。ここへ高さ約80cm~1mのミルテ苗を1mに3本の間隔で植える予定です。ご都合がつかれたら園の樹木を管理して下さる片石造園さんにもお出でいただく予定です。
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早速、お庭に出てきた年長児さんにお母さまがお手伝い下さったこと、新たな木を植えることをyuuka先生が説明しているところです。今日は年長児お団子づくりの日。出来上がったみたらし餡のかかったお団子を園庭で手渡してくれました。みなさんでどうぞ!とのこと。有難う^^。その後、ママ達みなさんでいただきました。
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ひみつの庭の一番奥にある見上げる大木ナナミノキ。昨年の冬には真っ赤な実がどっさりとできていましたが、今年はまだ見られません。楽しみに待ってみたいと思います。

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