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2016.10.18

10月18日(火) / ホトトギス・幼虫の観察(年中)・秋の落ち葉ひろい~🍂でこすり絵“フロッタージュ”(年長)・園内通信

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  <杜鵑草(ホトトギス)>  ユリ科   原産地 日本  学名 Tricyrtis hirta (Thunb.) Hook.

10月に入る前から、ちらほらと咲き出していたホトトギスの花。日陰で陽が当たり過ぎないのが適しているのでしょう。近づくととても鮮やかな色で、園長室の外の植え込みに長らく自生し毎年元気に花を咲かせてくれます。
花びらの柄が、春に鳴く鳥のホトトギスのおなかの模様と似ているので同じ名前がついていますが、春の若葉には油ジミのような斑点ができるので、別名を油点草(ユテンソウ)とも呼ばれます。
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アゲハチョウの幼虫を育てることに!
「家のサンショウの木ににようちゅうがたくさんいるんだよ」というお話を年中児のSくんから聞いていた後、たくさんのサンショウの葉と小さな小さなアゲハチョウの幼虫数匹がクラスに仲間入りしたのが10月の初め頃(ほしぐみ)。やがて幼虫のごはんであるお持たせのサンショウは暫くして枯れたため、園内で子ども達の身近にある同じくアゲハチョウの食草となる“カラタチ”の葉を与え育てているところです。
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クラスの中ほどにあるテーブルの上で図鑑とともに葉を食べる様子を観察するSくん達。クラスでは子ども達が“むらちゃん”と名前をつけて見守っています。
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たんぽぽぐみ横にあるカラタチの木。秋の丸い実がつき、葉は何とかまだ残っています。
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週明けのこの日、“むらちゃん”に新しいごはんをあげるためにyoko先生とともにクラスの子ども達がカラタチの場所を訪れ、一枝を手にしているところです。
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「ちくちくしたトゲがあるね。」「どうやってたべるかな」と興味深そうに眺めています。小さなアゲハの幼虫は、安心したように葉っぱの端からゆっくりと食べ始めたところです。よかった。ごはんが変わったけど無事に慣れたようです。
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幼虫は夏型の幼虫よりとても小型の可愛らしいサイズです。一匹の幼虫は、すでに細い糸を体のサイドから二本出してサナギになる準備をしていたところ、飼育ケースが子ども達の観察のたびに動いてしまったためか、残念ながら上手くサナギになれなかった模様です。飼育ケースを触らずに観察できる場所を決め、静かに目で観ることも学びました。秋になり気温が低くなってきたので、上手くサナギになれたとしても羽化は来春になるかも知れない、というところです。毎日みんなで観察して見守っています。

また先日、年中児のSちゃん♀がお家のアサガオで育っていた大型スズメガの幼虫を持って登園しました。それはそれは、ジャンボサイズのいもむしくんにみんなはびっくり。クラスでお披露目をした後に園長室の幼虫図鑑で調べてみると、大型スズメガ“エビガラスズメ”の幼虫でした。なかなか該当が見つからず、ページをめくり一緒に頑張って探しましたがなかなかわかりませんでした。体の特徴の斑点8個、そして「そうや、前は緑色をしてた」というSちゃんの記憶から褐色化した“エビガラスズメ”、これだね、と意見が一致しました。10㎝以上はある大型でなかなかの存在感ですが、そろそろ終齢幼虫で土にもぐってサナギになる頃でしょう。今は大切にお家に持ち帰り、小学生のお兄さんTくんとご家族で大事に育てておられます。無事、土中でサナギになることができますように!
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秋の落ち葉ひろい~🍂・こすり絵“フロッタージュ”(年長)
過日、運動会後の爽やかな気候の中、年長クラスが早目の秋の落ち葉さがしをしました。
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サクラの紅葉、クスの葉、クヌギ、カキ、ムクゲ、カシ(ドングリ)などなど、たくさんの落ち葉をそれぞれ集めてきました。
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クラスに戻ると落ち葉図鑑で調べたり、薄手の用紙の上に葉をのせて、クレパスを使ってこすり出しのフロッタージュを行っているところです。
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好きな色を手に取りいろいろと試しています。力のタッチを変えるとまた違った出方をするのも発見です。
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落ち葉の色と同じクレパスを使い、できた物と葉を比較して並べてみています。
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先に葉の輪郭を取ってみて、その後、葉の中の葉脈が浮き出てくると楽しいことも自分なりの感覚で発見したかも知れません。
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小さく折れたクレパスも上手く使って。葉脈がはっきりした葉は普通にクレパスを使っても上手く浮き出てくるようです。
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クレパスの色や塗り方を変えると、また違った味わいに仕上がります。
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真横にクレパスを動かしても葉の葉脈が浮き出てきます。こちらはクヌギの葉をテープで貼り付けて取り組んでいる最中です。
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落ち葉図鑑で該当を調べながら進めている子も。サクラ、ドングリと仮名が入っているのも見られます。
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丁寧に色を選んで作業をすすめています。      こちらは先生のフロッタージュのサンプルです。
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黄色系で葉のスジがくっきりと浮き上がりましたね。まるで落ち葉そのもののようにも思えます。
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葉の名前がわかればエンピツ書きを入れています。青色のクレパスを横に向けて擦り出したのはHくん。クレパスの紙が取れていたので上手く発案してお試し中。
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鮮やかな青の葉型が出来上がり。そのまま次々にスイスイと手が動き始めました。
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中央の葉脈がよりくっきりと映し出されてきています。こうしてクレパスを横に寝かすと、クレパスで持った手に葉のゴツゴツ感がより伝わり楽しくなってくるのでしょう。
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またクレパスの方向を変えながら、綺麗に映し出されてきたのは何の葉っぱかな🍃
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子ども達の発想は紙の上で自由に展開します。これからさらに秋が深まり落ち葉の種類も変化するお山の中で、思いっきり体と手を使う表現活動体験を重ねていけるよう応援しています。各学年で、過日のおいも掘り遠足の絵にも取り組んでいます。絵具でおいもの色を混ぜ合わせて作ってみたクラスでは、異なる美しい色合いのおいもがたくさん出現し、子ども達それぞれの豊かな表現を見ているとこちらも心躍る思いになります。
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本日は、園内通信「お知らせ58」「お知らせ59」「お知らせ60」をお出ししました。
「お知らせ58」
◇ 敬老会について
「お知らせ59」
◇ 時代祭について
◇ クラス担任との個人面談について
「お知らせ60」
「ひみつの庭」の“ママの日”について

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