オンライン対応 「身体とこころ」 野口晴哉『風邪の効用を読む新規開講

金曜 20:10〜21:30 担当:中村安里

テキスト:『風邪の効用』野口晴哉

講座全体を通じて通読していく本は野口晴哉「風邪の効用」です。

皆さん、風邪をひいたことがあるかと思います。その際にどのように対応しましたか?病院に行かれていたかたもいらっしゃれば、自力で治したかたもいらっしゃるかと思います。

では私たちはなぜ風邪にかかるのでしょうか?寝不足だったからとか、不規則な生活をしていたからとか、身体を冷やしていたからだとか、誰かからうつったとかいろいろな声が聞こえてきそうですが、野口自身風邪について以下のことを述べています。

或る一部分が偏り疲労の潜在状態になって、そういう部分の弾力性が欠けてくると風邪を引き、風邪を引いた後、快復してくる。それで私は、風邪は病気というよりも、風邪自体が治療行為ではなかろうかと考えている。ただ風邪を完全に経過しないで治してしまうことばかり考えるから、普段の体の弱い処をそのまま残して又次へ行き、又風邪を引く」。

野口はこのように風邪を身体の全体性との有機的な連関の中にとらえていきます。風邪をしっかりと経過することができれば、それは身体にとっては快復するチャンスだと捉えることが可能なのです。この書籍を通じて、身体で生じる様々な現象に対して裡から気づき、裡から活き活きとした力を産み出してやまない、真に健康な生き方のありようについて、みなさんとご一緒に考えていきたいと思います。

<副読本>

『風声明語』は、野口晴哉が書いた詩のようなエッセイでとても読みやすく彼の人柄を感じることができるので、サブ教科書として随時参照したいと思います。