宇梶 卓

初級クラスは1・2年生の、上級クラスは5・6年生の内容を扱っています。

おもにドリルなどの問題を解いているのですが、生徒は単元を終えるごとに教室に貼ってある大きな模造紙に棒グラフを書き込み、達成感を感じさせるようにしています。また、テキストを一冊やり終えたときの充実度は、成功体験としてその子の記憶に刻み込まれ、その後何をするにしても自信をもって取り組むことになるでしょう。

とりわけ算数(数学)は集中力が物を言う教科なので、「努力をすればできるんだ」という経験はその子の気力をいっそう高めることになるでしょう。そのためにも、努力の成果を目に残る形にするということは、きわめて重要なことであると思われます。

最近、高学年の生徒たちがこれまで自分で解いてきた中で難問だった問題を編集し、互いに出題し合っています。お互いに問題を出題し合うことは、普段問題を解く際に「出題する側の意図」を理解する助けにもなりますし、何よりも「遊び心」に満ちた感覚が算数に対する意欲を向上させると思うのです。

問題を解くときは真剣そのものですが、その真剣さは決して遊ぶときのあの楽しさとは対立しません。子どもは遊ぶときは、きわめて真剣ですから。

これからも問題を解く楽しみを共に経験していきたいと思います。
(2005.2)