中高生の哲学

 対面のみ 『中高生の哲学

テキスト:講師が必要に応じて準備します

 月曜18:40〜20:00  講師:入角晃太郎

【2026年度】(講師のメッセージ)

私は幼稚園生の頃、不思議だと思ったことを何でも大人に質問する子どもでした。例えば、時間は後戻りできないのに、なぜ場所ならば同じ地点に何度も行けるのかと考えていました。ただ、こうした疑問を誰も聞いてくれず、私は次第に自分の考えを人に話さなくなりました。

このクラスでは、有名な哲学者の学説をただ学ぶのではなく、各々が「じかに」哲学する時間にしたいと思っています。哲学の文献を用いることはありますが、それに反論があれば自由にしてください(私に言わせれば、世の中の哲学書は大抵どこかに間違いを含んでいます)。また、「なぜ道徳に従わなければならないのか」といった、ふつうならばそれを問うこと自体不道徳とされるような問いも歓迎します。

世界がいかにあるかということが、本当は気になって仕方がないのに、子どもの頃の私のように、それについて口を閉ざしている人もいるでしょう。でも、このクラスでは、そうした問いは大歓迎です。ぜひこのクラスで、自分だけで抱えてきた問いを一緒に探究してみませんか。

(入角晃太郎)

【2025年度】(講師のメッセージ)

あなたには自分のもやもやした気持ちを言いあらわせなかったり、また分かってほしいのに自分自身も分かっていないから人に伝えられず悔しい思いをしたりした経験はありませんか? 私たちは自分に対しても人に対しても、形の定まらない不明瞭なものを言葉の力によって特定して理解し、言葉をもってこれを自分にも他者にも説明します。私たちは言葉で世界と人(自分も他者も)を理解して整理していて、また人に自分を理解してもらうためにも多くの場合は言葉を用いて行います。

私たちが世界を理解するための言葉は、体の成長と一緒には成長してくれませんが、体の成長に栄養と睡眠が必要なように、あなたの理解する力や表現力もまた適切な内外の栄養をもらって成長していきます。この講座では「西洋哲学」という古典の力を借りて私たちの言葉を養っていくことになります。過去の先人たちがどのように言葉の力をもって自分と世界を理解し、またこの言葉をもって人に伝えようとしたのかを理解することは、自分を知って人と理解し合うための最良の友の一つとして生涯あなたを支えてくれることでしょう。また、この先人たちが言葉を紡いできた歴史の一ページあなた自身の身を置くことは、西洋の知を借りて発展してこの現代社会を理解する上でも、またこの教養や振る舞いを共有している西洋文化圏やその他の人々と同じ土台に立って彼らと奥底から理解し合う上でも大きなアドヴァンテージになります。

学期の最後には、学んだことについて小論文を執筆してもらいます。入試や大学受験といった場で小論文を課される場合も多く、この点でも有益です。

(福田耕佑)