本園の子どもたちにとって「歩く」ことは呼吸をするように当たり前です。

2013年から園庭が広がり、森の奥にそれまで以上に出かけることが増えました。その往復の道でかけっこをすることも増えました。部分的には傾斜もあり、凹凸も多い道ですが、子どもたちはいつも笑顔で走ります。

園庭(上の庭も下の庭も)でも走ります。

私の目から見ても、本当によく走るなあと思います。撮影すると笑顔の写真ばかりですが、選んでそうしているのではなく、撮ればいつも笑顔です。

走れ、走れ、と声をかけているわけではありません。

ふりかえると、上で述べたように、園庭が広がったことが大きなポイントだと思います。空間的にのびのびとした広がりがあることは大事なことです。緑の自然に恵まれていることは本当にありがたいです。

あと、設定保育に関して言えば、今の年長児が3歳児のときから、毎月一度のわりあいで、瀬川先生に運動遊びの指導をしていただいています(それ以前は学期に一度、鉄棒など)。

「なにかを達成しないといけない」型でなく、「共感遊び」の時間が中心です。ペアをつくり手をつないで走ったり、スキップをしたり。とっさにペアがみつからないときは、手を上げ大きな声で「ひとりでーす」と言います。それをみた友達はさっと手をさしのべます。

特定の友達をつくり、その関係を深めることは大事ですが、それをリセットして、だれとでも手をつなぐオープンな気持ちをもつことも一方では大切です。

もちろん、日々の保育においても、その指導の影響はあります。担任なりに、その時間に気づいたことや学んだことを日頃の保育に生かしています。そのようなことが奏功したのか、今全体を見ていると、とくに年長の子どもたち(とくに男児)がクラスを超えてバナナ鬼やどろじゅんなどで園庭をところせましと駆け回る姿があります。

その空気が年少、年中の子どもたちにもよい刺激を与えていると思います。

関連記事: