『西洋近代思想の古典を読む』

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 📖 『エミール』ルソー著、今野一雄訳/岩波文庫

  月曜20:10〜21:30  講師:谷田 利文

<2024年度>

引き続き、ルソー『エミール』を読みます。

<2023年度>

「ルソー『社会契約論』を読み終え(2022年2月〜2023年3月)、次に『エミール』を読み始めます。

『エミール』は、教育論の古典であるだけでなく、政治哲学や宗教論など、ルソーの思想の集大成といえる著作です。

『社会契約論』の内容も振り返りながら、ルソーについての理解を深め、ルソーと共に私たちが対峙している近代社会においていかに生きるべきかという問題について、考えたいと思います。」

<2022年度>

ルソーの『社会契約論』を読むことで、ポピュリズムや独裁、コロナ禍での規制などにより揺らいでいる民主主義という体制を、起源に遡って検討できればと思っています。キーワードである「一般意志」を現代において再解釈した東浩紀『一般意志2.0』なども紹介し、議論を深めたいと思います。この機会にどうぞご参加下さい。


<これまで扱ったテクスト>
・ジョン・ロック、加藤節訳『統治二論』(岩波文庫)(2021年9月〜2022年2月)
・ホッブズ、角田安正訳『リヴァイアサン1・2』(光文社古典新訳文庫)(2020年4月〜7月)
・國分巧一郎『近代政治哲学ーー自然・主権・行政』(ちくま新書)(2020年1月〜3月)
・マキァヴェッリ、永井三明訳『ディスコルシ ローマ史論』(ちくま学芸文庫)(2019年10月〜12月、一時休止)
・マキアヴェリ、池田廉訳『君主論 新版』(中公文庫)(2019年9月〜10月)
以下はご参考まで、各テキストに応じたクラス紹介です。

<クラス概要(アダム・スミス講読)>
 誰もが知っているが、実際に読んでいる人は少ない、そんな古典の中でも、真っ先に名を挙げられるのがアダム・スミスの『国富論』でしょう。
 興味はあるが一人では読む気になれないという人や、大学時代、教養のために岩波文庫を買い集めたけれど、本棚に置いたままという人など、これを機会に、西洋近代の古典を実際に読み、みんなで議論してみませんか。教室では、私が質問に一方的に答えるのではなく、みなさんが現代社会に生きる中で、経験していることや、考えていることを、スミスの文章と関連させながら、自由に発言してもらいたいと考えています。
 テキストは、アダム・スミス、大河内一男監訳『国富論I・II・III』(中公文庫)で、毎回、担当の方にレジュメを作ってもらい、それを基にしてみんなで議論するという形をとります。
 教室でお会いできるのを楽しみにしています。
<クラス概要(ホッブズ講読)2021年度春>
春学期(4〜7月)のスケジュール
 西洋近代思想のキーワードである社会契約論について学ぶことを目的とします。人間の本性とは何か、何故、国家が必要とされるのか?ホッブズとともに、原理的に考えることで、現代における国家と個人(じぶん)との関係を問い直すきっかけになればと思います。


<クラス概要(ロック講読)2021秋〜冬>
 ホッブズ『リヴァイアサン』を読み終え、今度はロック『統治ニ論』を講読します。ホッブズを読んだ際には、その人間観に共感し、宗教戦争の時代を乗り越えるために、強い国家を求めたことを理解しつつも、国家の暴走への対処や、国民の権利の保障については不十分に思えるという感想が出ました。今回、ロックを読むことで、神との関係で論じられる、財産だけでなく生命・健康・自由にまでおよぶプロパティの権利についてや、抵抗権について学び、ホッブズと比較することで、国家や社会についての考察を深めたいと考えています。 
 クラスの進め方としては、一段落ごとに交代して音読し、その都度、分からない箇所を検討したり、内容についての議論を行います。英語の原文も参照し、理解を深めたいと思います。焦らず、着実に古典と向き合い、古典を読む経験を参加される方々と共有できればと思います。関心がある方は、お気軽にお問い合わせください。