オンライン対応 「現代社会を考える」クラス

2021年9月〜📖 ミシェル・フーコー、『安全・領土・人口』(筑摩書房)

 水曜 20:10~21:30 講師:谷田 利文


2022年度春学期(4月〜)は、260ページ、「第三の構成要素」から始まる段落からです。
途中参加歓迎です。

クラス紹介(2021年9月〜現在)
『監獄の誕生』を読み終え(2021年4月〜7月)、次にコレージュ・ド・フランスの講義録である『安全・領土・人口』を講読します。『監獄の誕生』では、規律訓練型の権力が分析されましたが、『安全・領土・人口』では、規律システムから、自由を前提とした安全システムへの変化が論じられます。それは、人々の生活の細部に介入し規律化しようとするのではなく、一歩引いて人々を自由に行動させながら、人口などの統計データ上で問題が生じれれば介入するという、より効率的な統治のシステムであり、現代社会を分析する手掛かりとなると考えます。

 また担当者は、フーコーが言及する18世紀フランスの政治経済学や、ポリス思想を専門としており、それらについての補足説明や、フランス語原文への参照により、理解を深められればと思っています。
 クラスの進め方としては、一段落ごとに交代して音読し、その都度、分からない箇所を検討したり、内容についての議論を行います。要望があればフランス語の原文での講読も検討します。関心がある方は、お気軽にお問い合わせ下さい。
以下はご参考まで、過去のクラス紹介です。

<クラス紹介(フーコー『監獄の誕生』講読)2021年4〜7月)>

春学期(4月〜7月)の授業スケジュール
 近代社会の形成を、人間の規律化に読み取ったミシェル・フーコー、田村俶訳『監獄の誕生』(新潮社)を読むクラスです。近代国家形成は、官僚制・常備軍・租税のような制度の確立だけではなく、規律を教え込み、規律を守る従順な兵士・労働者を創り出すことが重要であったとし、その教育・矯正装置として、監獄・兵舎・学校などに着目しました。学校という制度に馴染めなかった経験がある方は、自分のことを語っている思想家に出会えたという感動が味わえるのではと思っています。フーコーの著作は既存の制度や考え方を、歴史的にたどることで相対化し、別の可能性を考えさせてくれます。

 クラスでは、この本の中で重要な近世フランスのポリスについてその制度や思想を解説したり、訳文が難しい箇所は原文を参照して説明することで、理解を深めたいと思っています。興味がある方は、是非ご参加ください。