1106 英語講読(ハリー・ポッター)

新たな襲撃のために、学校は厳戒態勢になります。

 

1113ハリーポッター問題   1113ハリーポッター解答

 

トイレに行くのも先生の付き添いが必要で、午後の活動は一切なしという厳しい指令が出ます。談話室は満員で、みながやがやと話し合います。しかしパーシーは今回の件がショックなのか、今度ばかりは黙っています。for onceが「今度ばかりは」という意味なのを初めて知りました。

 

ハリーも物思いにふけっています。

 

And if the culprit wasn’t caught soon, he was looking at a lifetime back with the Dursleys.

 

この部分の意味に関して議論になりました。前半は「もし犯人がすぐに捕まらなかったら」で疑義はありません。後半の一つの可能性は、look back at ~で「〜を振り返る」だと考え、「彼はダーズリー家の人たちとの人生を振り返ることになった」です。backをlifetimeにかけて、「彼はダーズリー家の人たちとの過去の人生を見ることになった」と考えてもさほど意味は変わりません。どちらにしても、lifetimeという語をハリーの過去15年ほどだけについて用いるのが大げさかもしれません。もう一つの可能性は、look backで「うまくいかなくなる」と解釈し、「彼はダーズリー家の人たちと一生うまくいかなくなった」と考えるものです。これだとat a lifetimeではなくfor a lifetimeとなるようにも思います。

 

ハリーとロンは透明マントを着てハグリッドのもとに向かいます。ハグリッドの様子は明らかに変でした。お茶の用意もままなりません。

 

お茶の時間にしようとしたら、さらに訪問客がありました。ダンブルドア先生と魔法省大臣のファッジです。ハグリッドを連れていかなければならないとのことです。ファッジ自身もハグリッドが犯人ではないと思っているようですが、何かをしているところを見せなければならないという政治的な理由があります。

 

そしてさらに訪問客がありました。ルシウス・マルフォイです。悪態をつきながら、署名がされた書類を示してダンブルドアが退くことを要求します。ダンブルドアは潔くそれを受け入れます。そしてルシウスはWe shall all miss your – er – highly individual way of running things.と言います。individualが「個性的な」なのか「個人的な」なのか、日本語にするなら迷います。英語ならどちらとも区別することなく使えます。

 

最後にダンブルドアの名言を引用しましょう。

 

you will find that I will only truly have left this school when none here are loyal to me. You will also find that help will always be given at Hogwarts to those who ask for it.

ここにいる誰も私に忠誠を尽くさなくなったときに私が真に学校を去るのみだとわかるだろう。ホグワーツでは助けを求めるものには助けが常に与えられることもわかるだろう。