山の学校に通わせて

お山の学校には一年生のときからお世話になっています。

最初は親の意思で通っていたのですが、回を重ねるにつれて、「自分から」山を登っていくようになりました。かいがのクラスでは先生方が、技術的なことの指導にとどまらず、深く豊かにこどもたちに関わってくださることに、とても感激しました。世界のものごとを細かく理解するためには、どのような斬りかたがあるのか?そういった抽象的なこともみんなで考えて、自分たちでそれを発見していくよう導いて下さったり、ものごとの裏側にある目に見えない思いや、絵画の制作過程で生まれてくる感情についても、とても大切にしてくださいます。子供たちも、自分たちを受け止めてくださる先生方の大きさや、お山の豊かさに囲まれ、安心して学びに向かえるのでしょう。毎回、普段の生活では見せることのない、清々しい顔をして、お山を下りてきます。親のほうも、子供のそんな表情を見ることができ、お迎えが楽しいのです。

3年目になり、家での学習態度も変わってきました。年齢を重ねて、思考の段階が発達した、ということもあるのかもしれませんが、それだけでなく、学習に取り組む姿勢自体が変化したように思います。

お山の学校では、受験に役立つような勉強というよりは、生きる力を育んでいただいているように思います。親だけでは、できなかったことでした。先生方に、感謝を致しております。ありがとうございました。これからも、どうぞよろしくお願いします。(Iさん)