受講生の方がご寄稿下さいましたクラスの感想文をご紹介致します。
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退職後の生き方とラテン語学習

 読書と新規分野開拓が基本方針です。まず、2002年、61歳で合唱を始め、慣れない楽譜と格闘しつつ、京都、大阪、兵庫、滋賀で十余りの合唱団に飛び込み、ア・カペッラ曲(伴奏無し)、宗教大曲またオペラまで、曲を選んで取り組みました。日本の高齢者合唱レベルは世界一。経験数十年の人も多い。しかし、ヘンデルのメサイア、ベートーヴェンの第九(合唱付)などの名曲でも、十数回も指揮者を変えて各地の舞台で歌うと、やはり収穫逓減の法則を体感します。やりたい分野が色々あるのに、時間は少ない。元気にやれるのは精々あと数千日ほどです。

そこで、多声楽譜(ソプラノ、アルト、テノール、バス4声とピアノ伴奏楽譜を同頁に印刷)にも慣れた2007年、66歳でピアノを開始。若々しい先生のレッスンに週2回(最初の1年は週3回)通います。ボケ封じが狙いですが、ピアノが晩年の慰めになってくれる可能性もあります。のめり込めば、上達も早いが嫌いになる懸念もあり、気楽に毎日僅かの時間を充てています。80歳で何か名曲を原曲で弾くのが目標です。易しい編曲楽譜と違って、練習曲と雖も原曲は難しい(ショパンのエチュードなど)。だから、それまでは元気で長生きしたいのです。居住マンションの理事長就任で雑用が増えたのを機に、合唱団の方は一つに絞りました

さて、2009年、68歳の時、地域情報誌で「ラテン語の夕べ」(8月)を見て、広川直幸先生直々に伺い、教材も調わぬまま、早速「ラテン語入門講座」に参加しました(今は中級に)。確かに面白い。但し、予習が絶対に必要ですから、これを機に、合唱活動を中断しました。以来4年半、春秋冬の正規講座と別教材を用いた4度の短期集中講座を含めて、無欠席です。これには私自身が驚き且つ喜んでいます。教材と指導の巧みさが相俟ってのことでしょう。指導法の特徴は、文章の前から後ろへ順に、初等文法を用いて直訳に努めよという正統派ですが、長文で苦しむことが多い。こんな学習機会を得て、主宰者山下太郎先生に感謝しています。高齢者の学習は非効率で、記憶力・集中力が長続きせず、ミス・忘却は当たり前、継続こそが力です。早くにOL1名が脱け、受講者は長く3名でしたが、昨年1名が脱けて、現在では2名(京大大学院生と私)が若い広川先生に教わる和気藹々の教室です。上記様々な取り組みが、私にとり人生最大の楽しみである読書と何とか両立できているのも幸いなことです。(2014年2月 K.T.さん)