『西洋近代思想の古典を読む』(ホッブズ『リヴァイアサン』)を受講して(2021年度春学期)

 「西洋近代思想の古典を読む」講義で、ホッブズ「リヴァイアサン」を3ヶ月で読了しました。近年、国際情勢が不安定さを増し、国家が解体するようにも見える中で、政治機構はそもそも何を目指して成立するのか、人間が政治を運営する時どういう問題が生じがちなのか、これまでどんな試みがなされ、どういう要因で終焉したのかなど、漠然と抱える疑問に取り組むヒントを得たいのが受講の動機でした。

 毎回テキストを丹念に読みつつ、社会の思想に対する不安や疑問を率直に述べられたことは得難い体験でした。谷田先生の研究の厚い蓄積に支えられながら、大変オープンな議論の場が成立したことに、まだ社会に希望が持てる、と明るい気持ちになれました。

 特に講義の最終回、それまでの国家論から、日本人の宗教観の話の扉が開いたことはかなりエキサイティングでした!自分一人では確実に途中で投げ出していた古典を、読書会の力で読みきれたことは少なからぬ自信になりました。厳しくも楽しい時間を誠にありがとうございました。(オンライン受講生T.Kさん)