『モモ』を読む(西洋の児童文学を読むB、2021/4/23)(その2)

福西です。

(その1)の続きです。

16章の内容をみた後、17章「大きな不安と、もっと大きな勇気」を読みました。

孤立したモモは、灰色の男たちを、以前よりもっと恐れるようになります。

そして、灰色の男たちと約束した会合には向かわずに逃走します。

一人で町をうろつくモモ。灰色の男たちは、AIの監視カメラのように、モモの行動をトレースしています。しかし、モモは気づきません。

ところが、灰色の男たちの予想しなかったことが生じました。

モモの内面に、コペルニクス的転回とも呼べるような一つの転機がおとずれたのです。

いままで逃げまわったのは、じぶんの身の安全をはかってのことです。ずっと彼女は(…)じぶんの不安のことだけで頭をいっぱいにしてきたのです! ところがほんとうに危険にさらされているのは、友だちのほうではありませんか。あの人たちを助けることのできる人間がいるとすれば、それはモモをおいてほかにはないのです。

「あたしはここよ!」

モモは友だちを助けるために、灰色の男たちと向き合います。

モモは灰色の男たちの本音を聞き出します。

以前、ビビガールを持った灰色の紳士が秘密をばらすことがありました。あの時はたまたまでした。しかし今度のモモは、聞く力を「武器」にして戦っています。

はたしてモモは、どうやってみんなを救うことができるのでしょうか?

(その3)に続きます。