「イタリア語入門/講読」ガイダンスに参加して(2021/03/25)

事務担当、梁川です。

3月23日に行われた柱本元彦先生による「イタリア語入門講読」のガイダンスに同席させて頂きました。

この日、先生が中心に話されたのは、イタリア語の「音」について。

まず、イタリア語の発音は英語などに比べても、非常に簡単です!

そして、「綴りはほぼローマ字読み」「音節の基本は、日本語のように<子音+母音>。子音が続くと子音間で切る」などの基本から、誌のリズムの基本まで、たった1枚のA4サイズの資料にぎゅっと詰め込み、これだけおさえておけば、イタリア語は読める!

といった、贅沢なものでした。

普段、「単語を音節に区切って考える」といったことを、皆さんあまり考えないかも知れませんが、イタリア語は、その単語を「何音」で言っているか、そしてその何処にアクセントが来るか、を意識しないと、意味が通じなくなってしまう。

という話が印象的でした。つまり、アクセントが大事なのですね。次のたとえ話が分かりやすくて面白かったです。

日本のことを全く知らないイタリア人が、「Osaka」を見たら、必ず「O sa ka」と、終わりから2音節目を強く読むでしょう。でも、一番目のOを強く読むのだと、仮に教えれば、「O sa ka」という発音を覚えてくれるはずです。

しかし、「Nagoya」のように、特にアクセントがなく、平坦に読む単語の場合、どうしてもイタリア人は「Na go ya」と発音してしまうでしょう。つまり、平坦だと、イタリア人には困ってしまうのですね。

ガイダンスの終わりでは、モーツァルトのオペラ、コジ・ファン・トゥッテの序章の最後の方を、その歌詞を見ながら、聴きました。オペラをつくる作曲家も、元々の「誌のリズム」に影響をされて、音楽をつくるというのが主流だそうで、つくづくイタリア語は「音」を楽しむ言葉、音楽的な言葉なのだということが分かり、魅力的に感じました!
詩は、単語の配置ではなく、「アクセントの配置」なのです。

イタリア語を学んだとして、イタリア人と喋らない限り、なかなか使う場面はないかもしれませんが、イタリアはオペラを始め、様々な芸術の宝庫ですから、そうした作品たちと向き合ったときに、「あぁ、イタリア語をやっていてよかったなぁ」と思えることが、先生としては喜びなのだそうです。

このように、イタリア語の魅力がぎゅっと凝縮されたガイダンスでした!柱本先生、有難うございました。

もっともっとイタリア語の魅力を知りたい!という方は、是非、山の学校でイタリア語を学ばれてみてはいかがでしょうか??