かず5~6年B(2021/3/3)

福西です。

報告が遅くなりましたが、『形と曲面のひみつ』(瀬山士郎、さえら書房)を読了しました。

受講生のみなさん、おめでとうございます!

最後に学んだのは、「オイラー・ポアンカレの(多面体)定理」でした。

曲面を三角形分割する(以下写真参照)。

その「点の数-線の数+面の数」は、

平面なら

球面なら

ドーナツ型なら

である。

平面(紙がそれです)の場合を考えます。

写真のように、面を三角形で覆いつくします(三角形分割)。

この点と線と面を数えます。

しかし、数え方に規則がないと、証明になりません。

この本で紹介されていたのは、「線を1つずつ取り除く」という方法でした。

写真のように、線を1つとると、面も一つへります。

「点線+面」は、「線」だけマイナスがついています。

これがポイントです。

そして、線を取る前後の変化を見ると、

ー線+面は、-1+1=0なので、「点ー線+面」には影響しません。

 

点を取る場合も同様です。

点ー線は、1-1=0なので、「点ー線+面」は不変です。

このように線や点を取っていくと、最後には点が1つだけ残ります。

よって、

「点ー線+面」=「-0+0」=

となります。

これが「平面」の場合のオイラー・ポアンカレの定理の証明法です。

同様に、球面の場合、ドーナツの場合の証明も読みました。

 

想像が世界を広げ、理屈がそれを確かにする。

そんなことを一冊の本を通して経験しました。