![『冒険者たちを読む』(ことば5~6年、2021/2/25)](https://www.kitashirakawa.jp/yama-blog/wp-content/uploads/2023/05/2021-05-19-23.22.08-2-e1685531534636.jpg)
福西です。
『冒険者たち ガンバと15ひきの仲間』(斎藤淳夫、岩波文庫)を読了しました! 受講生のR君、おめでとうございます。
イタチとの戦いが終わりました。
オイボレ、ボーボ、渚の三人の仲間を、ガンバは失いました。
ヨイショはガンバを新たな冒険の旅に誘います。
「一度冒険に出てしまったら、一生冒険を続けるのが運命ってものよ。な、ガンバ一緒に行こうぜ。」
ガクシャも言います。
「君は冒険者になってしまったのだ。旅を住処とする仲間にな」
そしてヨイショがもう一度うながします。
「いこう広い世界へ。」
ヨイショは、ガンバの肩をぽんとたたき、ガンバをさそいました。ガンバは、今では、ほとんど視界から消え去ろうとしている島を見ながら、ゆっくりうなずきました。
「よし、それでこそガンバだ!」
ガンバが島影から目線を離さなかったのは、そこに渚の塚があるからでしょう。
うなずく前のガンバの目には、葬った渚の面影があります。
うなずいた後のガンバの目には、生きているヨイショたちの姿があります。
そのコントラストが印象的でした。
山下です。
おめでとうございます!
今回の読了は、人生にとって貴重な経験となることでしょう。
それは10年、20年、30年先になっていっそうその意義をかみしめることでしょう。
これからもどんどん未開の領域を切り開いて突き進んでください。>このクラスの皆さんへ