福西です。

『黒ねこサンゴロウ 旅のつづき 1 ケンとミリ』(竹下文子、偕成社)、7章と8章を読みました。

現在、シリーズ(全10巻)の6冊目を読んでいます。

この作品は、第1巻に登場したケンが、中学生になったときのお話です。いとこのミリとのかかわりが、ケンの視点で語られます。

ミリは、どことなくミステリアスな女の子です。というのも、第2巻(『キララの海へ』)で「声の波」というテレパシーを使って、サンゴロウと話したことがありました。

ミリの願いは「鳥になりたい」というものでした。学校を嫌いだという彼女の勉強を見ていたケンは、「かってにとべよ」といって冷たく言い放ちます。すると、彼女はいなくなってしまうのでした。

ミリは、両親の不和により、いびつな日常を送っています。ケンの両親は「かわいそうだから」と、彼女の面倒をケンに見させようとします。けれどもケンは、そんな大人たちがミリのうわべしか見ずに心配していることに苛立ちをおぼえるのでした。先の「かってにとべよ」も、そんな苛立ちからとっさに口をついて出た言葉でした。

家出したミリは、港にいました。「サンゴロウのところへいきたい」と「声の波」でサンゴロウに頼みます。そこへケンが追いつきます。ケンは、今度は、ミリの心の声を聞こうとします。

次回は、「9 うみねこ島へ」「10 キーのない船」を読みます。

ケンとサンゴロウは再会を果たします。

Share