「山びこ通信」2017年度春学期号より下記の記事を転載致します。

『つくる』1〜2年

担当 山中 壱朗

 春学期から担当しております山中壱朗(やまなかかずあき)と申します。1回目が始まる前は「これを作ろう」というアイデアをいくつか準備をしていたのですが、「◯◯を作りたい」と自ら持ってきた材料を広げて取り組む様子に触れて、1回目の冒頭から衝撃を受けました。
現在は「作りたいものを形にできる場」とすることを念頭において見守っております。誰かが作り方をまとめたものを見て最短のルートを辿る経験も大事ですが、『つくる』では、「これを作りたい」とイメージしていることを、(目に見えない設計図をもとに)種々の材料を用いて時間をかけてでも形にする経験を重視することにしました。
 実際に形にする段階では、もっと大きくしたほうがよいのか、色や材質を変えたほうがよいかなど、考えなければならないことはたくさんあります。それらの課題に対する方策をすぐに見つけるのは大変ですが、粘り強く取り組む中で初めて見えてくる視点、思いもよらぬ発見もあります。
ボタンやスチレン球、薄いステンレス板など、「これを作ろう」と示す準備をしていたものも、私が想定していなかった形で取り入れてくれる場面もあり、毎回新たな発見をしております。同じものを見ていても、その対象について考えていることは人それぞれであることを実感しました。
時間やスペースは限られていますが、互いに異なるものを作り、完成したものだけでなくそれぞれの作る過程も見ることができます。形には現れなくとも、アイデアの引き出しを多くする、イメージをより豊かなものにする機会になればと期待しております。

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