ラテン語文法

福西@前川先生の代講です。

今回は補講で、「ラテン語初歩」の1~5課までをしました。

・発音・アクセント
 (そんなにウェイトをかける必要はないので、さっと終わらせました)

・略語(便利)
 主格nom,属格gen,与格dat,対格acc,奪格abl 
 単数sg,複数pl 
 女性f,男性m,中性n

・第1・第2変化名詞の変化表
 原文で疑う可能性
 puellae 1)f.sg.gen 2)f.pl.nom 3)f.sg.dat 
 verba  f.sg.nomに見える→実はn.pl.nom(acc)
 など、よくあるケースのガイド

・名詞は第1~第5変化まであること
 その判別は属格で(辞書にpuella,aeとある。aeは属格のpuellaeのこと)

・動詞は第1~第4変化まであること(教科書では5まで)
 その判別は不定法で(辞書にamo,a_reとある。a_reは不定法のama_reのこと)

名詞の変化表は、教科書には代表でpuellaがのっていますが、rosaなど他にも出てきた単語について、こまめに変化表の書き取りをすると、だんだん覚えていけると思います。(練習問題以外の取り組みとしてオススメです)

変化表を完全に覚えられなくても、表を見れば大丈夫なので(即答する必要はないので)心配しないで下さい。むしろ「どの表を見ればいいか」の情報を得る方が優先的です。そしてその情報は辞書に載っています。

名詞は第1~第5変化まであります。
第1 puella,ae
第2 dominus,i
第3 ignis,is
第4 manus,u_s
第5 res,ei

たとえば辞書にTroia,aeとあれば、Troiaは第1変化です。そしてその後で第1変化名詞の変化表を参照すればOKです。

動詞の場合も、辞書に不定法の形が載っています。
第1 a_re
第2 e_re
第3 ere
第4 i_re

たとえば辞書にamo,a_reとあれば、amoは第1変化です。そしてその後で第1変化動詞の活用表を参照すればOKです。

時間が余ったので、予習として、形容詞のbonaを第1変化名詞と思って変化表を作ってもらいました。またそれが本当の形容詞の表と、同じか違うかを調べてもらいました。最後にbona puellaの変化表を作ってもらいました。

形容詞はほとんど名詞の時と同じなので、名詞の変化のおさらいになります。
(どちらかを覚えれば両方使えます)

最後に、maneo,capio,canto,habeo,cupio,tango,flecto
など実際に辞書でそれが第何変化なのかを調べてもらいました。

canto,tango・・・第1?第3? 
capio,audio・・・第3?第4?

のあたりがポイントだと思います。あらゆる動詞について第何変化かを暗記する必要は全然ないです。辞書を引いてその都度区別できれば十分だと思います。