「その8」からの続きです。 次はYs君の番です。

 マウントとジョージはしばらく、考えた。すると、突然お店の人が何かをさっしたらしく、
「ぼくちょっと用事があるんで、帰るね。」
と言った。ジョージとマウントは少し、
「ん?」
となったが、お店の人はさっさと走っていってしまった。

しばらくちんもくが続いた。するとジョージが、マウントに、
「何でとめないんだよ。」
とマウントのせいにでもするかのようにつぶやいた。すこしマウントも腹がたった。
「何だよ。そっちが言えば、よかったじゃないか。」
……。
タッタッタ。
ジョージがどこかに向かって走ってゆく。
「どこ行くんだよ。」
マウントも追いかける。でも、ジョージは見向きもしない。結局、ジョージは、あの古着屋の前で止まった。
「なんだよ。急に走って。」
とマウント。
すると、ジョージが、
「だまってて、ぼくがこの事件を解決するからさ。」
と言って、中に入った。
すると、中にはさっき会った男の人がいた。
二人は同時に思った。用事があるって言ってたのになぜここにいるのだろうと。

(Ys君)

【コメント】
前回、街中で「サングラスとマスク」といった言葉を口にした途端、「嫌な視線」を向けられたマウントとジョージ。その視線の主のあとを追いかけていたところ、ふと出くわした例の古着屋の店員。その店員は、冒頭で魔法を教えてくれた謎の人物の双子の兄で、彼もまた未来人の可能性があります。

その店員がマウントとジョージから疑いの目を向けられるや否や、あわてて立ち去ります。(注:「用事があるんで、帰るね。」というのは、「(家に)帰る」という意味だろうと思います)。けれどもジョージは、彼の行き先が(家ではなく)店であることを、すでに察知しているようです。

Ys君の書くパートでは、ジョージ主導で物語を引っ張っていくシーンが多く描かれています。マウントだけでなく、ジョージにもぜひ活躍させてやりたいという、筆者の一途な思いがにじんでいます。そのことがKちゃんとの交代交代で、バランスよく物語を展開させているように感じました。

「だまってて、ぼくがこの事件を解決するからさ。」

というジョージは、はたしてどんな糸口を掴んだのでしょうか。展開が楽しみです。

 

「その10」へ続く。

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