今回は『韓非子』解老篇の2回めです。

前回も書いたとおり、解老篇は『老子』の解釈を載せています。読んでいくうちに様々な興味がかき立てられました。

『老子』第38章に、道を至上のものとして、徳・仁・義・礼と、徐々に位置づけが下がっていくという趣旨のことが書いてあります。道家の道が儒家の説く仁・義・礼よりも上位にあるとの意味が込められています。解老篇は、この徳・仁・義・礼を順に説明をしていくのですが、もっとも詳しく書かれているのは礼についての説明です。

韓非子は荀子の弟子と言われてますが、その荀子は礼を重視したことでも知られています(ちなみに、孔子は仁、孟子は義、とするのが一般的)。礼にはものごとを規定・規制するという側面があるので、韓非子のいう法と境界を接しています。

一般に、法家は儒家の徳治に対抗して、法治主義を説きます。徳と法とは激しく対立するものなのです。この解老篇では明言はされていませんが、法が礼のすぐ先にあるものと読むことができ、韓非子の思想が儒家の延長線上にあることを想起させます。

さて、月曜日の授業は祝日のため休みになることが多く、12月9日で秋学期の最終日を迎えました。2年半、一緒に勉強してきたIさんは今学期でご卒業となり、漢文入門クラスもいったん休止します。新しい受講生は随時募集中ですので、よろしくお願いします。

木村

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