「ラテン語初級講読C」──山びこ通信より(2009.11)

『ラテン語初級講読C 』(担当:前川裕)

金曜夜のこのクラスは、前期から引き続いてセネカ『ルキリウスへの手紙』(書簡集)を読んでいます。今期は第20書簡から読んでいますが、継続して参加されている2名の方はセネカにかなり慣れてこられました。1回20行弱を読み進めています。書簡の良いところは比較的短い単位でまとまりがあることで、「一つ読み終えた」という充実感を得ることができます。これは継続のための大きな力となります。

セネカは世の中の価値や流れに揺り動かされない心の平静を説いていますが、このような姿勢は現代の私たちにも訴えるものです。人間は、結局それだけ変わっていないということでしょうか。

次期も引き続き書簡集を読み進める予定です。ご関心のある方はぜひお問い合わせください。

(前川 裕)