「ラテン語初級講読B」──山びこ通信より(2009.11)

『ラテン語初級講読B 』 (担当:前川裕)

水曜夜のこのクラスでは、文法を終えたばかりの方を対象とし、今期からキケローの『友情について』を読んでいます。この本は前書き部分がやや長いのでそこを飛ばし、本論の始まる17節から読み始めました。今期は2名のご参加をいただき、文法事項の復習を行いながら丁寧に進めています。一回は原文で10行弱程度ですが、着実に進んでいます。

初級の頃は、細部に拘りすぎず、ある程度量を読み進めることが大事だと考えています。日本語訳を参照しながら、「なぜこのような訳文になるのか?」ということを考えるのも、立派なラテン語の勉強だといえます。難しい点は先送りでもよいでしょう。それよりも、基本的な活用形をきっちり確認していくことで、将来のための基礎をしっかり押さえていくことが重要です。

次期も引き続き、『友情について』を読み進めます。進度がゆっくりですので、初級文法を終えた程度の方であればどなたでもご参加いただけます。どうぞお問い合わせください。

(前川 裕)