1018 漢文入門

第六回
『漢文法要説』第六節「否定」、第七節「前置助辞」を解説してから、『論語』述而篇子曰三人行条、子張篇衛公孫朝問於子貢条を、注疏(後世の学者による注釈と再注釈)を用いて読みました。
前回までに読んだ韓愈「師説」に「聖人無常師。……孔子曰、三人行則必有我師」とあり、これは上の二条を出典としています。そこで今回はチャレンジとして、その箇所を注疏の木版本のコピーを使い、句読点や返り点なしで、自ら点を打ちながら読んでみました。
本文、注、疏は対応関係にあり、注疏は本文の意味をまとめたり、言葉を付け加えたりしながら書かれています。相互に見比べて、対応箇所を意識しながら読むと、文章の切れ目が徐々に分かってくるでしょう。