古文講読

前川です。

『枕草子』は82段(岩波文庫)まで読みました。
82段は長いために二回に分けて読みましたが、会話が続くために文が長い段でもあります。清少納言の世間に対する姿勢が垣間見えており、宮中でこのような在り方も可能であったのかと驚かされます。
 また清少納言の機知はここでも記されており、教養のあるやり取りがなされていたことが伺えます。自慢と見る人も多いようですが、このような返しができる素養はやはり評価すべきでしょう。

ただし、この物語はどこまでが事実でどこまでがフィクションなのか、やや疑わしい気もしています。

次回は83段を読みます。