5/19 しぜんB

高木です。

みんな今日もしぜん日記を持ち寄ってくれたので、発表してもらいました。

S君は山でヒメシャガを見つけたのだそうです。よく詳しく調べてくれていました。
堂々と発表される姿が、S君らしいと思いました。
またS君は、まだ小さいタケノコを、ご自宅から持ってきてくれていました。
小さく細くても、きちんとタケノコの形をしているのが、なんとも愛らしかったです。

Noちゃんは、小学校の運動場でミニトマトを植えたことを書いてくれていました。
プランターに土を入れている絵には、まだ出てきていないはずのふた葉と、
まだなっていないはずのミニトマトが、小さく描きこまれてあります。
Noちゃんの期待の気持が、よく表れているなと思いました。
Naちゃんも、ふた葉がピョンと出てくる瞬間を見てみたい、と言っていました。
またNaちゃんは、コバンソウをご自宅から持ってきてくれていました。
私は初めて見たのですが、穂の形がとてもおもしろかったです。

Mちゃんはハルジオンとヒメジョオンの違いと、フタバアオイについて発表してくれました。
ハルジオンとヒメジョオンは一見似ていますが、茎が中空か否か、
あるいは茎を葉が挟んでいるか否かによって、見分けられるのだそうです。
茎を葉が挟むことについては、私も知りませんでした。本当によく調べておられます。
フタバアオイについては、茎の先に二枚の葉が対生するからフタバアオイということ、
そして花弁がない花が咲くということを調べてくれていました。
実はMちゃんは、先日の葵祭で童女を務められていて、
15日には私も実際に、斎王代のすぐ傍のMちゃんを観ることができましたが、
そのつながりでフタバアオイ(別名はカモアオイ)なのです。
育子先生からいただいた、Mちゃんの清らかな童女姿が一面に載った新聞を、
本人に確認後、みんなに見せると、「すごい!」「きれい!」といった声が聞かれました。
Mちゃんは照れながらも、ずっと笑顔でした。

石段を登る途中、路傍にドクダミの花が咲いているのを見つけたので、
今日は、宝探しの感覚で、「白い花」を探しに外へ出かけました。
「じゃあぼくのシャガで、一こ見つかってるやん!」とS君。
みんな、かなり乗り気で、次々と発見しては、
持参した自分の図鑑や私の図鑑で、花の名を調べてくれました。
ページを繰りながら、すぐには見つからないこともありましたが、
見つかると、みんな大喜びです。
自分たちで調べてくれたので、私がページを繰ることは、むしろ少なかったです。
見つからなかったのは、私がカメラで撮影しておいて、次回のお楽しみです。
(すでに分かっているのがいくつかありますが、ここでは公表しないでおきます。)

園舎のわきの石垣から咲いている花は、ユキノシタでした。
園長室の向かいにあるのは、マユミかツリバナか、おそらくニシキギの仲間だということになりました。
園長室の裏のドクダミは、まだつぼみでした。
Mちゃんが発表してくれたハルジオンも見つけました。
「折らなくても、くきをさわると、穴があいてるかどうかが分かる」とMちゃん。

途中から、「白い花」に限定せず、
知らない花ならなんでも調べてよいことにしました。
園庭のすべりだいのわきに生えていたのはハハコグサ、
森への入り口、ハルジオンの隣りにひっそりと咲いていたのは、ニワゼキショウでした。
見つかると「おお! すごい!」という歓声があがりました。

当初は、森へ入って、パブテストの方からぐるっと一周しようと予定していたのですが、
みんな、森へ入るまでに、かなり熱中して植物を観察してくれていたので、
今日は森にはすこし入っただけでした。森ではむしろお花は少なかったです。
入って、少し進んで、右へ曲がると、竹林の中へ行けます。
枯れて落ちた葉が、まさに降り積もっていて、みんなそこへ転げて楽しそうでした。

帰り道の竹林の中で、シジミチョウが飛んでいました。
Y君が手を出すと、なんと手にとまって、しばらくじっとしていました。
Y君が「先生、早く!」と言ったので、私はあわててシャッターを切りました。

シジミチョウ