岸本です。

最近インフルエンザが流行っているようですが、このクラスもその影響でしょうか。
今日はお休みが多いクラスでした。
前半はことわざの問題、後半は『人間失格』の読解と議論を進めました。

ことわざの問題は、前回同様に実際の文章に使われていることわざを、文脈から考えて、選択肢から選ぶ問題です。
「火の車」や「虫の知らせ」といったよく聞かれるものは初めから理解できていましたが、「朱に染まれば赤くなる」などの珍しいものには、意味も含めてその用例を解説していきました。
「虫の知らせ」をその後の会話でも見事に利用できていたのは、その成果でしょうか。

その後、『人間失格』を読み進めました。
お休みが多いのも考慮して、あまり進まないように議論をメインに行いました。
前回、妻の姦通を目撃した葉蔵は、「無垢の信頼心は罪の源泉なりや」と自問自答しつづけ、その妻との関係もぎくしゃくしてしまいました。
その彼はある夜、妻が購入したと思われる催眠剤を大量服用し、自殺を図ってしまうのです。
生徒さんは、ここまで読んで「主人公はちょっと病気かもしれない」と思うようになったそうです。
確かに、主人公の行動は一見突拍子もなく感じられます。
しかし、「世間」や「他人」を恐れる気持ちはだれでも持つものです。
その気持ちが少し暴発した姿が主人公だと考えれば、私たちも彼のようになる可能性があるのです。
こうした議論を、私が質問し、生徒さんが答えるという形でたどっていきました。
生徒さんは、最終的に「前よりわかった気がする」と言ってくれました。
ただし、現時点ではまだ「面白い作品」とは思えないようでした。
全部読んだ後、あるいは数年後に読み直したあと、「前より面白いかも」と思ってくれるかもしれません。
最後も見えてきましたので、全体の感想も含めて、生徒さんの反応を楽しみさせてもらいます。

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