岸本です。

今回は、いつもと順番を変えて太宰治の『人間失格』を読んでから、漢字のクイズに挑戦しました。

前回までに第二の手記を読み終えた『人間失格』。今回から第三の手記に入ります。
心中に失敗した主人公・葉蔵は、かつての父の「たいこ持ち」だったヒラメの下で面倒を見てもらうことになりました。
しかし、自殺を警戒したヒラメに外出を禁じられると、酒もたばこもできず、死ぬ気力さえ失ってしまいました。
ある日、そんなヒラメに食卓によばれると、今後についてどうするか、と尋ねられました。
ヒラメとしては、葉蔵に学校に行ってほしいと思っていたのですが、遠回しなヒラメの話し方に、葉蔵は「どうでもいいやという気分になって」、「敗北の態度」をとってしまうのです。
この気持ちについては、生徒さんも今までとは違って同情的でした。
日本語に特有の、遠回しで、曖昧な表現を生徒さんもよく使ってしまうというのです。
そして、断る際の「結構です」や「いいです」が勘違いされる例などを挙げてくれました。
本文をよく理解できていた証だと思います。
さて、葉蔵は結局ヒラメの本当に言いたかったことに気付かず、彼の人生の行方は大きく変わることになりますが、それが第三の手記の主要部分になるのです。

残りの時間は、漢字のクイズに挑戦しました。
今回は同意語と対義語の問題です。
同義語では、「企図」や「克明」などの同義語を二者択一で答える問題です。
対義語は、二字熟語の意味が反対になるように空欄に漢字を選んでいきます。
どちらも「難しそう」という声が生徒さんの口から聞こえましたが、ヒントを頼りに、落ち着いて解いていくと、大体わかってくれました。
解けなかった問題は、来週の宿題にしようと思います。

Share