岸本です。

今回、新しいタイプの漢字クイズを解いた後、『人間失格』の続きを読み進めました。

新しい漢字のクイズは、熟語の類義語を選ぶ問題と、選択肢を組み合わせて二字熟語の対義語を考える問題です。
どちらも後半になるに従って難しくなりますが、漢字の意味を考えることで、ニュアンスの違いも理解できるようになっています。
知らないからといって頭ごなしに理解を拒まず、一つ一つ考えていくことが大事なのです。

後半は、太宰治の『人間失格』を輪読しました。
今回読んだ部分では、葉蔵が参加した左翼運動の続きと、下宿での一人暮らしの始まりが描かれていました。
金の管理ができず、一人暮らしに困った葉蔵は、質屋に通い始めるなどします。
遊び感覚で参加した左翼運動の多忙化にも辟易し「死ぬことにしました」と決意するまでに至ります。
この唐突ともいえる葉蔵の思考ですが、今までの葉蔵の人生を読んできた生徒さんには、彼が「死」をそれほど恐れていないことを知っていました。
しかし、理解はできても、逆に理解できたからこそ、その思考回路に強い違和感を覚えてしまうのも事実です。
果たして、「死ぬこと」を決めた彼が起こすことになる「情死事件」とはどのようなものなのか、来週は第二の手記のハイライトとなる場面を読んでいきたいと思います。

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