第2回・電子工作(0131)

福西です。今回も5名(定員フル)の参加があり、ワイワイあっという間の2時間がたちました。

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まずは前回のおさらいから入りました。ブレッドボードの使い方(これがなかなか慣れないと思うので)をまず確認し、そしてタクトスイッチで「押すとLEDがつく回路」と「押すとLEDが消える回路」を作りました。

次に、今回のメインである「コンデンサ」と「トランジスタ」を紹介し、前回見せた「CdS」というパーツと組み合わせて、「じんわり消える光」や「ぱっとつく光」、それに「暗くなるとLEDがつく」回路を作りました。(それを今回はホタルに見立てました)。

 

コンデンサは、電気をためる「バケツ」みたいなものです。(正確な言い方ではないのですが、今はそんな理解でいいと思います)。

さて、電源とコンデンサとLED(+抵抗)を直列につなぐと、そのバケツがいっぱいになった時点で、LEDがじんわり消える回路が作れます。

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そしてLEDが消えた時点で、コンデンサをそっとブレッドボードから外して、別のところで今度は電源なしで、コンデンサとLEDとを直列につなぎます。すると、LEDがぱっと光ります。

これはコンデンサに蓄えられた電気が放出されたからです。いわばコンデンサは小さな電池の役割をします。しかしほんの少しの電気なので、本当に一瞬しかつきません。そこで、コンデンサの容量を100μFから470、680・・・と変えてみて実験しました。なかには1Fというコンデンサもあって、これはμが10^-6(mが10^-3)なので、1000,000μFとなります。これだと本当の電池並です。実際、1Fのコンデンサで、10分間以上LEDを付きっぱなしにできることを確認しました。

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次にトランジスタの出番です。このトランジスタは、今までのパーツと違って、足が三本あります。(今まではLEDも抵抗もコンデンサも2本足)。なので、かなり気難し屋で、そのトランジスタの気持ちがわかるようになるには、結構な時間がかかると思います。(かくいう私でも1年以上はかかりました^^;)。けれども、いったん「友達」になってしまえば、「こいつほど頼りになるやつはいない!」という(雑誌の名前にもなっているくらい愛されている)パーツです。今日はそのトランジスタとの最初の出会い(?)かもしれませんね。

今回作ったのはピカピカ交互に光るわけではなくて、「暗くなるとぼんやり光る」(明るくなるとぼんやり消える)というものでした。なので、「ホタル」と呼べるほどのものではないかもしれませんが、できたてほやほやの回路を「自分が作った!」という物語をつけて、持って帰ってもらいました。(「交互に光らせる」にはもう少し工夫が要って、トランジスタ2個を使うと実現できます。それもまたいつかご紹介します)。

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この後の詳しいことは割愛しますが(話すときりがないので^^)、総じて、今日来てくれた小学生たちは、「これは何に使うの?!」と見る部品一つ一つに興味津々で、色々なことを吸収してくれたように思います。だんだん難しい事柄も登場してきましたが、そんなことは意に介さずワクワクしながら取り組んでくれていました。回を重ねるごとに電子工作の基本に「慣れ」ていくと思いますので、継続してご参加くださるとありがたいです。

#「LEDがついた!」とか、「消えた!」とか、地味と言えば地味なんですけれど、私の電子部品への愛情の「ありったけ」を注いでいるイベントですので、ぜひおススメですヨ!(←自分で言うのもなんですが(笑)) いつも5名までですので、お申し込みはお早めに!

 

次回は、2月28日(16:00~18:00)です。LEDを振って残像を作る(P.O.V.というアイデア)で、「空気に文字を書く」ことにチャレンジします。

はてさて、うまく字が書けるかな~・・・(^^)。

(注:このイベントはすでに定員に達しました。満員御礼申し上げます_- -_)

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(こんなのを作ります)