桜はもう散り始めていますが、鶯の鳴き声がまだ春らしさを演出してくれます。
そんな中、中学ことばのクラスが始まりました。
担当の岸本です。

一人欠席されていた生徒さんもいましたが、今日から新学期、がんばっていきましょう。

今日は、自己紹介の後、春学期の進め方について説明を行いました。
春学期は基本的にある作品を声に出して読み進め、その感想を互いに交し合うということを目標としています。
最初に選んだ作品は、新美南吉の『おじいさんのランプ』です。
各自担当部分を決め、担当者は来週その部分を音読し、不明な点を説明してもらう予定です。

後半は、中務・大西両先生の『岩波ジュニア新書 ギリシア人ローマ人のことば』から一つ提示し、それについて議論を行ってもらいました。
選んだのはキケローの『友情について』から「真の友人は第二の自己である」という一文です。
最初にその言葉の意味を考えてもらうと、二つの意見が出ました。
一つは、「本当の友達なら、それを第二の自分だと思って大切にする」という本の解説に近いものでした。
もう一方は逆に、「第二の自己とは自分の内面のことで、それをわかってくれる真の友人は結局自分以外にいない」という意見でした。
それぞれ「真の友人」と「第二の自己」の解釈がことなり、面白い議論が行われました。
当然、究極的な正解をこの場で導くことは出来ませんでしたが、「正解がないこの言葉は好きではない」という思いを伝えてくれる生徒もいました。
自分が考えた結論で、それをきちんと伝えることが出来れば、それでもいいと思います。
キケローの言葉が、その論理的な思考を呼び起こすきっかけとなっただけでも、私は満足です。

来週からは、実際に『おじいさんのランプ』を読み進めていきます。
難しいところもあると思いますが、頑張ってください。

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