高木です。

さいきん何週間かは、詩を読んで感想文を書いてきました。
今日はその清書が全員分そろうはずだったのですが、
残念ながらH君とA君がお休みだったので、来週までのお楽しみになりました。

今日はK君と外へ出てお山の石段や園庭を散策しながら詩を作りました。
詩を読むなかでK君が「詩を作りたい」とリクエストしてくれていたのです。
曇り空の夕方7時前後なので、あたりには夕闇がおりていましたが、
それはちょうどあらゆるものが青く染まる清冽な時刻でもあって、
遠くの街の灯がオレンジ色に瞬くようすが美しい刻限でもあります。
K君は道すがら、幼い頃の思い出を語り、また沢山の詩を生み出してくれました。

ほしぐみの園舎の横を通るときに、K君はこう言いました。
「ぼくがこれまで一番怒られたのはな、ここの屋根に登ったときや。
みんなで登って、みんなで怒られた」
やわらかいK君の表情が、今となってはそれが良い思い出になっていることを物語っています。
また園庭では、奥のすべり台を駆け下りて、その下の鉄棒で額を打ち付けたことを笑いながら話してくれました。
「あの時はな、おでこに横長のあざができて、本当に痛かった」
K君にとってこのお山は、そこここに思い出が眠っている、特別な場所なのでしょう。
そういう場所が残されている、守られている、そしてこれからも守り残されていくのだろう、
ということが、非常に羨ましく思えました。
「あ、ほら、ここから京都タワーが見えるねんで!」
教えてくれた場所から見ると、たしかに、ちょうど木々の間から白く光る灯台が見えました。
それを国旗の掲揚台と見比べていたK君は、「あ、思いついた!」と言って、
その場で詩のインスピレーションを書き留めました。
また、雨上がりだったので、ジャングルジムなどの遊具にずらっと宝石のように水滴が垂れていて、
揺らすと、そこだけ雨降りのようになりました。
そのままずっとジャングルジムを眺めていたK君は「よし!」と言って、詩の種をメモしました。
そろそろ降りようかという頃になって、石段から見た山々と街の瞬きは格別でした。
K君は「あの山に雲がかかってるところとか、いいな。あれは雲海か」
と言って、また詩を書き留めていました。
教室にもどってからは、メモに書き留めた詩を、もういちど原稿用紙に書き直しました。
来週は、3人そろえば、またこうして散策しながら詩を作って、
そのあと発表し合おうと思います。
彼らの詩の内容については、そのときに、ここでもご紹介したいと思います。
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