岸本です。

今回は『実戦・世界言語紀行』の最終章「世界の中の日本語」を読みました。
内容は章題どおり、日本語についてです。
しかし、著者が語る日本語は、現在の我々の日本語「観」と、隔たりがありました。

全体的にエッセイ的著作なので、それほど論理的な展開はありませんが、彼の主張をまとめるならば、以下のようになるでしょう。
「多言語であった日本語」は近代以降急速的に統合されて「日本語」となり、それは今や「国際語」になりつつある。しかし国際語として日本語が確立されるためには、ローマ字による表記や正書法の確立など、より大きな変革が必要である。

今回は内容的に著者の思いが迸っている章なので、内容に分かりづらい箇所があったと、生徒さんから指摘がありました。
そこで、せっかくの最終章ということもあり、一節ごとに口頭で要約しながら、じっくり内容を吟味していきました。

口頭での要約は難しく、そのためうまく要約できないところがありました。
その辺りを細かく解説していきながら進めます。
特に宿題でやってきてもらった要約部分に関しては、本文にはない著者の主張を読み取るようアドヴァイスをしました。
例えば「どうしてAではなく、Bするのか。」とある時には、「Bするより、Aするべきである。」という著者の主張が潜んでいます。
そうした点を確認しながら、じっくりと進めていきました。

最後はやや駆け足になりましたが、時間内に内容を全部確認し終わりました。
意見を考える時間はなかったので、宿題としました。
一応これで『実戦・世界言語紀行』を通読したことになります。
200頁を越える小難しい新書を、中学生が読み通したことは、よくがんばったと褒めるべきでしょう。

来週以降は、この本から自分なりのテーマを見つけ出し作文を書いていこうと思います。

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