岸本です。

今日は「項羽の自殺」を読み、感想や考えたことを発表しました。

あらすじは、烏江に追い詰められた項羽率いる残党が、船を供した亭長の申し出を断って、壮絶な自害を遂げる話です。
実はその亭長、項羽を川の途上でおぼれさせようと企んでいたのですが、項羽との接触で彼への態度を改めていたのでした。
項羽の代わりに船に乗せられた鍾離昧という将軍との戦場での会話は、「人としての標準」とは何か、それに対して項羽はどうだったか、亭長の思いがつづられます。

最初は語句と漢字の確認を行いました。
すこしずつ語彙を増やしていきたいですね。

感想については、やはり項羽が自らの死を覚悟し、救命の船には負傷した部下と長年連れ添った愛馬を乗せた点で、項羽を高く評価していました。
また亭長についても、項羽の印象の変化があったことをに着目していました。
そこで、私は、物語の主人公を亭長と位置づけ、彼の、人としての標準は自分を棄て、他人の役に立つことである、という考えを軸に、項羽は彼と相反する立場にいる人物であったと論じました。

その後、その亭長の考えを二人がどう思うか、書かせてみると、一人は亭長に同意し、もう一人は逆に項羽に同調しました。
しかし、よくよく議論してみると、二人とも、「他人の役に立ちつつ、自分の意思を貫く」という点で一致していました。
つまり、亭長と項羽もこの点では、同じ立場に立っていたのかもしれません。
三人寄れば文殊の知恵とは言いますが、三人でいろいろ意見を出し合ってこその、結論だったと思います。

来週は「司馬遷の発憤」を読む予定です。
また、次に読む本の候補を挙げました。とりあえず現段階では
梅棹忠夫『実践・世界言語紀行』岩波新書
島崎藤村『破戒』新潮文庫、の二つが候補です。
何か生徒から希望があれば、そちらも考慮に入れたいと思います。

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