しぜんB(2022-05-26)

春学期3回目の記録。このB(木曜)クラスでは、ここ2回の授業が強い雨のため外へは出られず、教室で過ごしていました。

この日も雨かと覚悟していましたが、ちょうどクラスの時間だけ止んでくれましたので、久しぶりのひみつ基地にでかけました。

新小学1年生のJ君にとっては初めて行く場所です。

そこで、いつもの藤蔓を使ったスリル満点ブランコをしたり、しばらく見ていなかった基地がどう変わっているかを確認したりしました。

最近は、『洞窟オジさん』加村一馬(小学館文庫)から、実際に加村さんが自分で穴を掘ってその日のねぐらを作っていたエピソードを紹介しています。
すると、「洞窟」とまではいかないまでも、ある程度の横穴を掘ることが可能なのではないか、みんなもその気になって穴を掘りはじめます。

穴を掘ると、木の根っこが張り巡らされている様子や、土の匂いや質感、様々な幼虫など、沢山の発見があります。Kouya君やKouta君、男の子が中心となって協力して、さっそく立派な穴ができました。「途中で疲れたらセンセイも手伝うよ」と声をかけましたが、首をヨコに振って掘り進める姿が頼もしかったです。

この日は大人の手のひら一杯くらいの大きさの立派なヒキガエルも見つけることができ、手のひらに乗せてみんなで「かわいいなぁ〜」と愛でる時間もありました。
あとになって思いましたが、きっと「洞窟オジさん」にとっては、その日を食いつなぐための貴重な食料だったに違いありません。

また、こうして穴を掘って土の匂いを嗅いでいると『動物になって生きてみた』チャールズ・フォスター(河出書房新社)の中で、著者がアナグマになりきって、穴の中で寝起きし、ミミズを味わい、視覚よりも臭覚優位の世界を体験してみたえ日ソードも思い出されました。今度、子どもたちに話してみようと思います。

(担当 梁川)