かいがA(2022-04-26)

春学期初回の記録。

この日から新1年生のKoちゃん、Maちゃんが参加してくれました。幼稚園課外教室から仲良しの二人が、お互いに言葉を交わしつづけ、真似しあいながら、楽しく描きました。二人とも絵の具を使いたいということだったので、さっそく新しい絵の具セットを開け、パレットを広げ、パレットの使い方を学んでもらいつつ、混色を楽しみました。

Waちゃんは、昨年度からコツコツと画集の中から気に入った植物画の見本を模写し続けています。パレット内のスペースをうまくつかって沢山の色数を作っている様子を、1年生の2人にも見てもらいました。
見本を見ながら、グラデーションの作り方や、色の重ね方の試行錯誤を続けており、この自分で決めた課題を終える頃には表現方法について、沢山の収穫があることでしょう。

Naちゃんは、植物図鑑をみながらヒヤシンスの絵を描き始めました。鉛筆で薄くあたりをつけて形を取ったあと、その上から筆圧を上げた濃い線で花びらを描きこみました。
花びらが細いので、下に書いたラフな線だけ消したいがどうすればよいか、相談を受けました。一緒に考えながら、消しゴムを細くカッターで尖らせたもので、細かい部分を地道に消す、練り消しで全体を押さえたあと、薄くなってしまった線をもう一度濃くする、といった方法を提案しました。(鉛筆の線で仕上げたいということだったので)
結局、Naちゃんが選んだのは、ペンを入れて、鉛筆の線を消すというものでしたが、試行錯誤の結果、柔軟に表現方法を変えるということも「あり」だと思いました。

Soraちゃんはコピック(水性のマーカー)持参で、いつものように、人物画の習作をしていました。普段から、自分で習作を重ねていることが見て取れます。
しばらく手を動かしたあと、「私も絵の具を使いたい」と自ら申し出て、今度は絵筆の感触を確かめていました。その習作の中には、グラデーションや、にじみ、ぼかし、ドライブラシなど、色々な要素が詰まっていました。

それらを意図して効果的に使いこなせるようになれば、表現がさらに広がっていくと思うので、次回は実演しながら受講生の皆さんにも「絵の具でこんなことができるんだよ」というところを少しずつ紹介していこうと思います。

(かいが担当 梁川)