『トムは真夜中の庭で』を読む(西洋の児童文学を読むB、2022/1/21)(その2)

福西です。

(その1)の続きです。

さて、庭園に行くと、ハティが他の人たちとスケートを楽しんでいました。ハティはだんだん社交的になっていることがわかります。一方のトムは軽く仲間外れの気分を味わい、いっしょにすべることを拒否します。このときのトムの姿は、前よりももっと薄くなり、見えづらくなっています。

トムはスケート靴を持っていません。そこで、タイムスリップを利用することを思いつきます。

ハティに彼女のスケート靴を、「寝室の戸だなのなかの床板の下」に隠すよう指示し、もとの時間に戻ります。すると果たして、トムの寝室の同じ場所に、ハティのスケート靴を見つけたのでした。

次回トムはこのスケート靴を使って、ハティとスケートの旅に出かけます。

 

受講生の要約です。

S.C君

トムはアランおじさんと「時」とは何なのか話した。トムは自分とハティはゆうれいではないと確信する。水曜日の晩トムはハティと会った。ハティはスケートをしていた。トムはハティに、スケートを使わない時には寝室の戸だなの中の床下の下にしまっておくよう約束させる。

H.Aさん

トムは「時」のことを、夢の中、朝、夜と考え続け、「人間はそれぞれべつべつな『時』をもっている」という結論にたどりつく。

庭園は冬で、ハティは仲間とスケートをしている。スケートがないトムは、ハティに「スケートを使わないときは床板の下に入れる」と約束させ、アパートに戻る。