2021-09-24 古典語のクラス

山下です。
ラテン語と古典ギリシャ語の教科書として、ベレ出版から「しっかり学ぶ初級ラテン語」と「しっかり学ぶ初級ギリシャ語」が出ています。

前者は私、後者は堀川先生(以前山の学校講師)の手によるものです。

解答付きなので一人で学べます。

山の学校の場合、解答のない伝統的な入門書を使ったコースがあり山下大吾先生が担当されています。大学の古典語の授業はおおむねこのスタイルです。相違点は、受講生の数が小員数であることと、先生の説明がユーモアもまじえた楽しいものであること、受講生と合意が得られた場合、速習コースに切り替わることもありうる点です。文法の鳥観図を得るにはうってつけです。

これにたいし特筆すべきは広川先生のクラスで、教科書の選定からしてユニーク(ラテン語はラテン語だけで書かれた教科書)で、その魅力と意義は私のつたない言葉では説明できないほどです。演繹的に文法を学ぶのではなく機能的に学ぶアプローチといえばよいでしょうか。ただし、先生の使われている教材の魅力を最大限に引き出すには、先生の経験と力量なしには不可能で、私などはおいそれと真似できません。

それぞれの先生が自分の信じるベストと思う教材を使い、ときには教材を作ったり、補ったりしながら、各クラスとも最大の効果が生まれるよう工夫しています。