『クローディアの秘密』を読む(西洋の児童文学を読むA、2021/6/10)

福西です。

『クローディアの秘密』(カニグズバーグ、松永ふみ子訳、岩波少年文庫)4章の、受講生の要約です。

Aクラス(小学生)

H.F.さん

朝、クローディアとジェイミーはとても早く目がさめた。ふたりの胃ぶくろは、すっかりしぼりだしたはみがきのチューブみたいだった。職員がくるまえに、ねどこですがたをかくさないといけない。クローディアは、いいにおいが大好きで、服を着るとき、いつもより時間をかけた。着がえおわってから、楽器ケースをかくした。

ジェイミーは朝、小さな失敗をした。変ないいわけをしてにげた。クローディアたちはある学校の子たちにまぎれて、ミイラのことを勉強した。そのあと、新聞のことでもめた。が、どちらもミイラのちらしと新聞をかうことにした。

引用と箇条書きを使い分けており、いいと思います。「ふたりの胃ぶくろは、すっかりしぼりだしたはみがきのチューブみたいだった」の箇所は、印象的な表現だったので引用で残したのでしょう。もし短くするなら、「ふたりは空腹だった」ともできます。

S.K.君

クローディアたちは、館員にばれないように早朝に起き、開館後は見学者として過ごしていた。

クローディアは学校の勉強の代わりに美術館のことを調べることに決めた。ジェイミーは乗り気ではなかったが、イタリア・ルネサンス広間が混雑していて、クローディアの好奇心がくすぐられる。

クローディアは男の人が置き忘れたタイムス紙を持って外に出る。

タイムス紙には、とある画廊から安値で落札されたという天使像のこと、像はミケランジェロ作とうわさされていること、画廊の前の持ち主がフランクワイラー氏という大金持ちであることがのっていた。クローディアは気付かなかったが、クローディアたちがそうさくされていることがのっていた。

複文で主語が変わる時も、主語をちゃんと立てています。それでいいです。「ジェイミーは乗り気ではなかったが、イタリア・ルネサンス広間が混雑していて、クローディアの好奇心がくすぐられる。」とあります。最後の部分は「好奇心」が主語なので「くすぐられる」と受け身にしてあるのも、気を付けて書けているなと感心しました。

「~こと」「~こと」と列挙する、タイムス紙の内容の要約もよいです。

Y.Y.君

ある朝クローディアとジェイミーは、とてもおなかがすいているけれど、職員が出勤するまえにかくれなければならない。二人は着がえがすむと、楽器ケースとカバンをバラバラにかくして、朝ごはんをおなかいっぱいにたべて、かくれた。かくれている間にジェイミーがそうじ夫さんに見つかってしまい、けれどなんとかしのいだ。

一日一部屋のすべてをしらべることにする。そして、天使の像にクローディアがみとれて、タイムス紙を買おうとすると、ジェイミーに反対され、けれどジェイミーもパンフレットがほしくて、けっきょく二つとも買おうとなった。運よく、一つはひろった(タイムス紙)。クローディアは天使の像がだれかににていると気づく。

「しのぐ」という言葉をよく見つけてくれたと思いました。「天使の像にクローディアがみとれて」というのも、的を射た表現です。

朝ごはん、かくれていたのが見つかったこと、天使像、タイムス紙。(タイムス紙にフランクワイラー夫人の記事が載っていたことも書かれていたら、なおよいです)。