自分の手で

福西です。

ふと目にとまった、以前書いた『西洋古典を読む』クラスの記事より。

『最善の環境を選択しようと努力しても、「あのときAではなくBを選んでいればよかった」という後悔になる。そうではなくて、自分の選択(した環境)を自分の手で最善にしていこう』

セネカの『人生の短さについて』を読んでいて、この言葉を発したAikaさんは、当時高校3年生でした。

そのころのAikaさんは、高校の催し物(学生が主体となって取り組む企画)のメンバーとして活躍していました。そんなAikaさんが「あれもやっていない、これもやっていない。大丈夫だろうか」と不安そうに言ったことがありました。そのとき、「今のAikaさんのように、一つのことをやり遂げることが、何よりもすごい。だから今の調子でいいですよ」とエールを送ったことを思い出します。

その後、Aikaさんは関東の大学に進学されました。

それに合わせて山の学校も卒業となったとき、ふと「今後、連絡を取るにはどうしたらいいですか?」と尋ねられました。

私は、「いつかAikaさんの噂が聞きたいです」とだけ答えました。

そのAikaさんは、今ではもう大学4回生。

(どうしてはるかなあ?)と、ふとこのあいだ思いました。

きっと、自分の手で道を作っている最中なのでしょう。

 

当時の記事はこちら(2017/11/29)

 

応援しています。

迷ったときは、自分で起こした行動の「手ごたえ」が、自分にとっての、一番確実な情報源です。

それ以外のものは、全部あとまわしでもいいと、私は考えます。