『黒ねこサンゴロウ』を読む(ことば2~3年、2021/3/16)

福西です。

『最後の手紙』(竹下文子、偕成社)を読了しました。

「黒ねこサンゴロウ」シリーズ、全10冊の山を登り切りました。受講生のみなさん、おめでとうございます。

 

『最後の手紙』の最終章で、サンゴロウは自分自身の記憶と対峙します。しかし「もう一人の自分」と思っていたものの正体は、じつは過去の因縁にまつわる「別のもの」でした。それがどんでん返しでした。

「これでただしいと、あんたはおもうのかい」

その過去の因縁と決着をつけたサンゴロウは、解放された「もう一人の自分」と一瞬だけ会話します。

そして夕日を背に船を向け直します。

「おれのかえる港は、ひとつしかない」

と言い残して。

最後までカッコいいサンゴロウでした!