『小公女』を読む(西洋の児童文学を読むA)その2

福西です。

『小公女』(バーネット、高楼方子訳、福音館書店)を読了した記念です。

受講生の要約を残しておきます。(前の17章はこちら

 

第18章「ほかのものにはならないようにしていたんです」

I.Madokaさん

セーラは、カリスフォード氏とラムダスが、部屋を空想どおりにしてくれたと知り、大喜びでお礼を言う。

そこに、セーラのうわさを聞きつけたミンチン先生がくる。セーラをつれて帰ろうとするが、カリスフォード氏にとめられる。説明を受けた先生は、しょうげきを受ける。セーラを失ってはそんだと思った先生は、弁解するが、カーマイケル氏にうまくやりこめられたセーラに、きらいな静かな目(「ほかのものにはならないようにしていたんです」)で見られ、ラムダスにおい出される。

ミス・アメリアは勇気をふるって本音を言い、ヒステリーになる。ミンチン先生はおこったが、アメリアをおそれるようになる。学校にセーラから手紙がとどき、話が広まる。

ベッキーがさみしくて泣きながら部屋につくと、ラムダスがきていて、セーラのつき人になってほしいと言う。

S.Kei君

セーラはカリスフォード氏のことなどをカーマイケル夫人に聞いていた。その話でラムダスが部屋をつくりかえたことを知ったセーラは、おどろきと喜びでとび上がった。

カーマイケル氏がミンチン先生の所に行こうとしていたが、ミンチン先生の方からカリスフォード氏の家にうかがった。ミンチン先生がセーラを家に帰すように言ってきた。しかし、セーラの希望でカリスフォード氏の家に留まった。

その後、ミンチン先生とアメリアが大げんかをした。その一方、アーメンガードが嬉しい気持ちとおどろきのまざった手紙を読んでいた。

T.Aoiさん

・カーマイクル夫人がセーラに説明してくれた。

・セーラはラム出すが魔法の精だと知り、カリスフォード氏に感謝する。

・ミンチン先生がカリスフォード氏の家に来る。

・セーラは資産を得て、学校には帰らない。

・口論のすえ、セーラはミンチン先生に「ほかのものにはならないようにしていたんです」と言う。

・ミス・アメリアはミンチン先生にヒステリーを起こす。

・アーメンガードはセーラから手紙をもらう。

・ベッキーの所にラムダスが来た。

Y.Megumiさん

今までのことを、カーマイケル夫人がセーラに説明してくれた。そして、魔法の精の正体も分かった。セーラは、ここに居られることをとても嬉しく思う。

ミンチン先生は、セーラが隣のお宅にずっといると知り、お詫びに行く。その際、セーラの事情を全て知る。ミンチン先生は、受け入れられずにいた。

ミス・アメリアは、反省する。だが、ミンチン先生は、納得がいかず、妹を罵倒しつくした。ミス・アメリアも、気持ちをおさえられず、「あなたがどれほどひどい女か」と感情を爆発してまで伝えた。

19章につづく