福西です。

『クマのプーさん』の続編『プー横町にたった家』(ミルン、石井桃子訳、岩波少年文庫)に入りました。

第1話「プー横町にイーヨーの家がたつお話」を読みました。

雪の日、プーとコブタは嬉々として、「木材の山を見つけたから、家を持たないイーヨーにそれを建ててあげよう!」と思いつきます。けれどもその木材の山は、イーヨーが昨日自分で建てたあばら家なのでした。その事実を知らず、プーたちは寒さも忘れて、イーヨーの家でイーヨーの家を作ってしまいます。

イーヨーは「家が引越していること」に驚きます。一方プーたちも過失に気付いて驚きます。そのどんでん返しに、受講生たちも思わずにやっとしていました。

プーたちは、自身の親切を誇らないかわりに、事態をそっとすることを選びます。『クマのプーさん』の世界におけるジェントルネスだなと思いました。

これは受講生のR君が要約に書いてくれたことですが、話の冒頭で、プーたち自身が「雪ざらしの寒さを実感したこと」が、「イーヨーに家を作る」きっかけになっています。その機微も含めると、一層味わい深く思います。

 

以下は、受講生の要約です。

T君

ある日プーはコブタに会いに行きましたが、コブタは家にいませんでした。しかたなく帰ると、コブタはプーの家にいました。

コブタはプーに、家のないイーヨーのために家をつくってやろうと言いました。そして、コブタがこの前木の棒がたくさんあったというところへ行き、材料を取りに行きました。

一方、イーヨーはクリストファー・ロビンに会い、この前家をつくったけど、なくなったということを話しました。そこで、二人で見に行くと、プーとコブタに出会います。

プーとコブタは新しく家をつくったことを言おうとしますが、イーヨーの家がなくなったことを聞き、自分達がこわしてしまったことに気付きます。そこで、なんとかごまかし、新しく作った家の方へつれていきます。すると、イーヨーは風にふかれたのだと思い、そんなことになってもこわれなかった家をつくった自分をほこりに思い、得意そうになりました。

Sちゃん

プーは、コブタといっしょに雪道を歩いていた。イーヨーに聞かせようと、「ポコポン」の歌(『外歩きの歌』)を練習した。

プーとコブタは、イーヨーのために家をつくろうと話をしていた。棒が山盛りにあったので、これでイーヨーの家をつくりはじめた。ここの場所の名前をプーとコブタは『プー横町』とつけた。

一方、イーヨーがクリストファー・ロビンに会った。雪にうもれて、誰かが家をつくってくれるのを待っていたからである。イーヨーが自分で建てた家は、一日で無くなってしまっていた。さっそくイーヨーとクリストファー・ロビンは元あった家へと向かった。

元あった家の近くに、プーとコブタの声がした。プーとコブタがイーヨーのために家を建てていた。てっきり、イーヨーは自分がつくった家ががんじょうだから、風でふきとばされたのだと思った。

 

R君

クマのプーさんはひまだったので、コブタに会いに行きます。でも、コブタはいなかったので、イーヨーのために、作った歌を聞かせようと、いったん家に帰ります。するとコブタとうまく会えたので、いっしょにその歌を歌いながら、イーヨーを訪ねに行きます。

でも寒かったので、マツ林の木戸で温まるまで休みました。そこで、イーヨーのために家を作ってやろうということになりました。コブタは林の向こうに山のような棒があると言い、その棒で家を建て始めます。

そのころ、イーヨーは、林の向こうに棒で建てた家が無くなったと、クリストファー・ロビンに話します。そこで、その無くなった場所に行きます。そこでプーと出会います。プー達は棒の山がイーヨーの家だったと気付くと、「これ(自分たちの建てた方)がイーヨーの家だ」と言い、最後までごまかし通しました。

K君

プーはなにもすることがなかったので、コブタの家に出かけました。でも、コブタの家にコブタはいませんでした。帰ると、プーの家にコブタがいました。二人はおやつを食べて、プーが帰るときにつくった歌をイーヨーに聞かせにいきました。

とちゅう、百森町でイーヨーだけ家がないことに気付き、プーとコブタは家をつくろうといいました。プーが材料をどうしようと考えていると、コブタが「松林の奥に木がたくさんある」といいました。そして二人は家をつくりはじめました。

大体できたころに、クリストファー・ロビンがやってきて、イーヨーの家がなくなったことを話しました。プーとコブタが「イーヨーの家は松林の奥」といいました。イーヨーは、家が風に飛ばされたけれど無事だったのだとかんちがいをして、よろこび、みんなは帰りました。

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